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”冬眠壁”

日本獣医生命科学大学の半澤と申します。
昨年の夏の実習に続き、ツキノワグマの冬眠穴調査に参加するため、浅間山麓へやってまいりました。

この調査の内容は、クマに付いている発信器からの電波を頼りに冬眠穴を見つけ出し、出産の有無を確認するため、メスグマの冬眠穴の前にセンサーカメラを設置するというものです。
私は三日間、調査に参加しました。

初日と二日目は、太ももまですっぽり埋まってしまうような雪山を7時間近く登り続けたのですが、結局、冬眠穴を見つけることはできませんでした。
長寿のそのクマは”森の主”として、人間には簡単に居場所を教えてくれないのかもしれません・・・

テレメon雪渓

最終日は気を取り直して、別のメスグマの冬眠穴を探しに行きました。
同じ山なのに斜面の向きによって雪の量が全く違うことを知り、道中ではキツネの親子や古いクマ棚の跡、シカが木の皮を食べた跡を見つけることができました。

シカ食痕

そして探し続けること4時間、ついにクマの居場所を発見しました!

発見

しかし、それは正直に言って、私がイメージしていた冬眠穴からはかけ離れたものでした。
なんと、クマは倒れたダケカンバの根元で、丸見え状態で寝ていたのです。
もはや冬眠穴というより“冬眠壁”でした。
本当に驚きました・・・

このような調査をしていて楽しいところは、なんといっても野生動物達が暮らす森に自分がこっそり入っていくようなワクワク感です。
そして、発信器からの電波をもとに、地形やその動物の状態を推理しながら少しづつ予測場所を絞っていき、やっと見つけた時の感動と、「あーこういうことだったのか!」という納得感・・・もうたまりません。

三日間の調査を通して、改めて野生動物の魅力に気付かされ、彼らのことがいっそう好きになりました。
今後も動物たちとの出会いを求めて、色々なところを飛び回りたいと思います。

  半澤
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