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冬眠? 春眠?

萌黄色の林に、シャワーのように優しい雨が降り続きます。

ヤナギ
(写真)春雨に濡れるヤナギ。

「春雨なので濡れて行く」と、旧軽井沢銀座入り口のサクラが満開になっていました。

軽井沢周辺の桜前線は北上するのではなく、上に上がり?ます。
上田や小諸から徐々に上がってくる前線と、群馬県の安中市側から上がってくる前線は互いの距離を縮め、最後に軽井沢を包囲するのです。

安中市側からは、交通の難所として知られた碓氷峠の急坂に沿って前線が上がってきます。

坂本の桜
(写真)4月中頃に碓氷峠のふもとで満開になったサクラ。桜前線は標高差500m強を2週間ほどかけて登ってくる。

この時期に碓氷峠を通行すると、桜前線や新緑前線を突破する瞬間が分かります。
下りでは季節が早送りで進み、上る時は時間が逆戻りするようです。
当たり前のことなのでしょうが、桜前線を行き来すると、何だか得した気持ちになりませんか。

ちなみに、秋には峠を下ると季節が戻り、上ると季節が進みます。

あばら家?
(写真)ダケカンバの根の下で冬眠。外から黒い毛が見えていた。(4月29日)

林の中では最後まで残った雪もとけましたが、まだ寝ているクマもいます。

写真のクマは外から体の一部が見えていました。
こんなところで冬を越したの?と思う環境ですが、今の季節になれば、春雨が毛皮を濡らしたり、五月の風が穴の中を通り抜けたりして、気持ちが良さそうです。

  玉谷
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