【ベアドッグ繁殖プロジェクト】タマの妊娠が確認されました!!

2月6日、ニルスさんとリオはアラスカへと戻っていきました。
賑やかだった日々から一転、再び繁殖小屋は静けさに包まれています。

タマはリオのことが恋しかったようで、彼らが去った数日間はリオがマーキングした匂いを何度も確認したり、藁納屋でリオが寝ていたところでずっと寝ていました。

タマ、藁納屋で

そして、時が経つのは早いもので、リオとタマの感動的な交配からはや1ヶ月が経とうとしています。

犬の妊娠期間はたったの2ヶ月間ですので、すでにその半分を経過したことになります。

私はこの間、不安でたまらない日々を送ってきました。

なぜなら妊娠すると食欲不振になったり、吐き戻りたりと、人間と同じようなつわり症状をもつ犬もいると聞いていたのですが、タマはまったくそんな症状もなくすごく元気だったからです。

毎日、タマのお腹を擦りながら、「大丈夫、大丈夫、ちゃんと妊娠しているからな~」と声をかけつつ、タマと合わせて、自分自身もなだめていました。

そして、昨日2月26日は、交配後1ヶ月で行うエコー診断の日。
この検診で妊娠できたかどうかが確実にわかります。

夕方、タマとかかりつけの動物病院に行きました。

先生がモニターを見ながら、「これは膀胱で、その隣にいるはずだけど…、どこかな~。あっいますね!最低でも2頭見えますよ!!」

エコー診断(軽)

私は嬉しさと安堵感でタマを抱きしめ、「よしっ!」と声を上げてしまいました。

エコー診断では、投影できる範囲が狭いので、胎児の頭数を正確に把握することはできませんが、何はともあれ、まずはひと安心というところです。胎児はまたピンポン玉サイズですが、このあとは日々大きくなり、1ヶ月後には生まれてくる予定です。

静かな繁殖小屋でのタマとの暮らしも、1ヶ月後には仔犬たちの鳴き声に包まれた賑やかな暮らしになることでしょう。しかし、これがタマと2人だけで暮らす最後の1ヶ月になるかもしれないと思うと、今、この瞬間がたまらなく愛おしくなってきます。

たまがママに!

今朝もいつもと変わらず小屋の前で佇むタマですが、その姿を眺めていると、何となく母としての落ち着きと風格が出てきているような気がしました。

生まれてくる子供たちに思いを馳せながら、改めてタマに「おめでとう」と声をかけつつも、出産までの日々をタマと精一杯楽しみたいと思った朝でした。

ピッキオ
ベアドッグハンドラー 田中



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「ベアドッグ繁殖プロジェクト」は、個人や企業・団体など、
多くの皆さまのご支援により行われます。

● 東京カス環境おうえん基金
● パタゴニア環境助成金プログラム

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【ベアドッグ繁殖プロジェクト】ついにこの日が...タマとリオの交配

ニルスとリオが無事軽井沢に到着しもうすぐ10日が経ちます。

到着直後からニルスさんとリオは長旅や高速道路での車中泊の疲れを癒す間もなく、多くの取材陣の方々に囲まれながらあっという間に数日が過ぎていきました。

慌ただしい日々が去り、ようやく落ち着いて繁殖小屋での2頭、2人の暮らしがスタートしたのは来日から5~6日経過した頃。
ニルス&リオ

ニルスさんの話によると「カレリア犬は原始的な犬種で、他の犬種とは違う彼ら独自のコミュニケーションスタイルをもつんだよ」とのこと。その話を裏付けるかのように、タマは突然現れた同種のフィアンセ(婚約者)と共に、これまでに見せなかったような動きでリオを誘い、喜びのあまりドッグランを走り回りました。

そして、リオとタマは見る見るうちにその関係性を深めていました。
仲良し

私はタマの発情開始から逆算して、リオとタマの交配(排卵期周辺)開始は1月27日頃だろうと推測していました。

予想通りタマはその頃からリオを受け入れる体勢を取ります。
フラッギング

しかし、リオは一向にタマにマウンティングしません。

少し不安になり始めた1月29日朝。

突然、リオの行動が一変しました。
朝に出会ったときから明らかな興奮状態になり、直ちにタマと交配したのです。

その後も2頭は適切な間隔に基づいて交配を繰り返しました。

そして、一番神秘的だったのは1月31日の夜。

この日、2頭の求愛状態はピークに達していました。
22:00頃にタマとリオは6回目の交配。

あまりに明るい満月の光を浴びながらその姿はくっきりと映し出されていました。
タマは交配しながらオオカミの遠吠えに似た叫び声を上げました。

そして、なんとタマとリオが交配した時間。それは世間で話題になっていた「スーパーブルーブラッドムーン」という、
非常に珍しく明るく大きな満月が見られ始めた時間とほぼ同じだったのです。

昔から月の満ち欠けが、海の潮の満ち引きはもちろんのこと、女性の月経や妊娠確率などにも影響していると言われています。

もしかしたらタマとリオは今回の巨大な満月に導かれるようにそのタイミングを合わせたのかもしれません。私は宇宙と地球の神秘と奇跡に思いを馳せながら、「タマとリオの交配はきっと大成功する」と、勝手に確信しました(笑)。

そして、今、私の目の前には交配を無事終えた2頭が仲良く藁納屋で寝そべる姿が見えています。
藁納屋の2頭

私は小屋を建設しながら夢にまで見たシーンです。
今にも涙が流れそうになります。

今回2頭は本当によくがんばりました。

遠い遠いアラスカからわざわざ来てくれたニルスとリオにはもちろんのこと、このような機会を後押ししてくださった多くの支援者や関係者の皆さまにも改めて感謝申し上げます。

本当にありがとうございます。

ベアドッグハンドラー 田中

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