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「クワモード」全開

こんにちは、クマチームの大村です。

軽井沢町では、電波発信器を使ったテレメトリー調査によって、クマの居場所を毎日把握しています。

発信器を付けた若いメスグマが、一晩中滞在していた林を訪ねました。
何かを食べていたのではないかと思われます。

梅雨のひと時、キイチゴの一種であるモミジイチゴはクマの大切な食べ物になります。
旬の短いモミジイチゴの痕跡が見られるかな、と思い、その日はいつも以上にワクワクしていました。

クワのクマ棚

しかし、見つかったのはこれ↑
お馴染み、クワの木にできた「クマ棚」でした。

周辺では合計8本ものクワの木にクマ棚ができており、新しいものと古いものが混じっていました。
数日前には、発信器を付けていないクマも実を食べに来ていたようです。

クワのクマ棚(拡大)

見渡すと、モミジイチゴの実りは終わりかけていました。
季節は一足先に過ぎ、「一品食い」をするクマたちの食欲は「クワモード」に切り替わったようです。

  大村
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山菜の季節

こんにちは。クマチームインターンの山田です。

先日、クマの糞分析をしました。
そのクマがどういうものをどのくらい食べたのかを知るために、糞の内容物を調べます。

IMG_7202.jpg

草の茎や葉は、ちぎれていたり絡まっていたりして種類を割り出すのは難しく、何とかマムシグサの茎やサクラの葉を判別することができました。

IMG_7217.jpg

どの糞にも植物の繊維の塊が含まれていて、その塊の大きさにはびっくりするほどでした。
新緑の山の植物はおいしいのだろうなあ、もしくは、それしか食べるものがないのかなあ、と思わせる葉と茎の量でした。

日本ペット&アニマル専門学校 山田香菜美