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浅間山の冬眠穴事情

新しい年がやって来ました。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

今年もよろしくお願いします

軽井沢町の事業で電波発信器を付けたクマが、上の写真の斜面で冬ごもりしています。
私たちと同じ体温を持った哺乳類なのに、雪と氷の世界でじっとしていられるなんて、彼らの環境適応力は素晴らしいと思います。
自分の毛皮と皮下脂肪を調整して、冬も夏も乗り切る彼らはすごい!

・・・

クマの冬眠穴と言えば、樹洞をイメージされる方もいらっしゃると思います。
でも、活火山である浅間山には樹洞のある大木が少なく、私たちが見てきた冬眠穴のほとんどは地面にありました。

ツキノワグマは冬ごもり用の穴を一から掘るのではなく、自然にできた穴を利用するか、せいぜいリフォームするくらいのようです。
その点で、浅間山は地面の穴が利用しやすいかもしれません。

まず、軽石は根から外れやすく、地面から浮きあがったり、倒れたりする木も少なくありません。
こうした木の根元を少しリフォームすると、(私から見て)まずまずの穴になります。

まずまず?

また、溶岩は冷えて固まる際に、もともとの地面との間に隙間をつくることがあり、条件が揃えば、完全防水の優良物件になります。

根元から軽石の抜けた大木や露出した岩盤は、急傾斜地や斜面の角度が変わる場所でよくみかけます。
そういう目で眺めてみると、この谷には良い物件がありそうですよ!

良い谷

2月になったら、子グマの産声を聞きに行きたいなあ。

  玉谷
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