fc2ブログ

ナヌックとの出会い ~渡米報告・その①~

3月25日に生まれたベアドッグの“ナヌック”に会ってきました。

モンタナ州、ミズーラの飛行場へ迎えに来てくれたブリーダーのキャリーさん、トレーナーのニルスさんと共に、犬のいるキャリーさんの農場(Wind River Bear Institute)へ向かいました。後から来るニルスさんから、初対面を見たいから待ってくれ”との電話がありました。トレーナーとしても日本から来た我々と犬とのマッチングがとても気になったようでした。

子犬がいる大きなドッグランに入ると、4頭の子犬が走り寄ってきました。その中に額の模様がアンバランスで、一際、耳と体が大きいナヌックがいたのですぐに分かりました。飛び掛ってきて、手や靴をガブリと噛んだあと、人の鼻や顔を舐め回して挨拶をしてくれました。

140701~0709渡米 152

これが、これから長い時間を共にする我が子との初対面でした。


大嶋
スポンサーサイト



クマの冬眠穴調査

こんにちは!
クマチームのインターン生の伊藤和矢です!

つい昨日来たと思っていたら、いつの間にか3週間が経っておりました(笑)
この3週間のうちで様々なお仕事に同行させていただきましたが、その中でも印象に残ったのが、7月2日に実施したクマの冬眠穴調査です。
今回連れて行っていただいた冬眠穴は、予想をはるかに超えるものでした。

穴がある場所はこんなに急斜面で、
IMG_2686.jpg

入口もこんな感じに、とても狭いのですが、
DSC08179.jpg

中に入ってみると・・・
DSC08157.jpg

大人3人が入れるほどの大豪邸!!!
DSC08174.jpg

なんという優良物件!
住み心地も良さそうなお部屋は、いつか広い家に住みたい、と私に思わせるほどでした。

今回の冬眠穴調査でクマの生活の一部を覗き見ることが出来ました。
しかし、まだまだ知らないことだらけです。
インターン期間中に経験したことを踏まえて、彼らについてもっと知ろうと思いました。

長いようで短い3週間、とても充実した日々を過ごせました。
地域の方々、スタッフの方々に感謝をしながら、私は東京に帰ろうと思います。

  東京コミュニケーションアート専門学校 2年 インターン生 伊藤 和矢

タマとの出会い ~渡米報告・その①~

アメリカから帰国後、軽井沢でのクマ対応が忙しく、渡米報告ができておりませんでしたが、各ハンドラーから少しずつアップしていきます。

まずは、田中から。
待ちに待った「タマとの出会い」の瞬間です。

7月1日に日本を旅立ち、アメリカのモンタナ州にあるWind River Bear Instituteに向かいました。機内からアメリカ大陸(最初の到着地シアトル)が窓越しに見えたときには「とうとうタマに会える」という実感がわき、本当にわくわくしました。

フライト

そして、目的地のモンタナ州ミズーラ空港に到着。
2003年と2004年に軽井沢に来てくれたサッチモとキャシディーもお出迎え。
そして、キャリーさんとの9年ぶりの再会。

出会い(空港)

まずはキャリーさんにブレットの死について、そして、彼を私に授けてくれた感謝の意を伝えました。と同時に、キャリーさんの顔を見ているだけで、これまでのいろんな思いが交錯し、自然と涙が流れてきました。

キャリーさんはそんな私を大きくハグしてくれました。私はそれだけで心の中のしこりがすっ~と消え去り、気持ちが晴れやかになっていく感じがしました。

そして、いざタマのもとへ。

子犬たちがいるフェンスに行くと、たくさんの子犬が私たちのもとに走りよってきました。私は何度もタマの写真を見ていたので、すぐに彼女がどの子か分かりました。

出会い1

「タマ、来たぞ~!会いたかった!」と声を上げ、念願の対面を果たしました。

出会い2

この毛並み、匂い、そしてこの感触。まさにブレットと別れて、1年3ヶ月ぶりです。

「タマ、よく産まれてきてくれたな。マッチングされる前から何となくお前とつながっている気がしていたよ。よろしくな。」

出会い3

ようやく彼女を抱きしめることができた瞬間でした。

ベアドッグハンドラー
田中

次回はタマとの訓練について報告します。

===============================================
「次世代ベアドッグ導入プロジェクト」は、個人や企業・団体など、
多くの皆さまのご支援により行われております。
patagonia-logo.png イオン環境財団ロゴ 永井農場ロゴ

【速報】ベストパートナー

ベアドッグの子犬たちと会うために渡米した田中と大嶋から、メールと写真が届きました。

集合
ベアドッグの生みの親、キャリーさんたちと合流

二人
タマ&田中(左)とナヌック&大嶋(右)

二組ともいいパートナーになれそうなことが、犬とハンドラーの表情からうかがえます。
マッチングは大成功だったようです。

大嶋からのメールによれば、滞在しているモンタナ州ミズーラは日中とても暑く、30℃を超えるようです。
短い滞在期間ではありますが、夜10時を過ぎても日が沈まないことを活かして長時間のトレーニングをこなし、さらに、少しでも子犬たちとの親交を深めるべく、夜は犬と一緒にガレージで寝ているとのことです。

タマナヌック
上がタマ、下がナヌック

以上、ミズーラからの速報をお送りしました。
引き続き、二組への応援をよろしくお願いいたします。

  玉谷

===============================================
「次世代ベアドッグ導入プロジェクト」は、個人や企業・団体など、
多くの皆さまのご支援により行われております。
patagonia-logo.png イオン環境財団ロゴ 永井農場ロゴ

冬眠から覚めました!

お久しぶりです!昨年の夏に引き続き、今年も6月からクマチームスタッフとして勤務している岡田です。

昨年の勤務最終日に「クマより一足お先に冬眠させていただきます。」とブログを書きましたので(http://npopicchio.blog95.fc2.com/blog-entry-256.html)、今回は長い冬を終えて冬眠から覚めました!と言う報告です。

クマ達も冬眠から目覚めて、それぞれの生活を始めています。彼らの生活の中で今どんな物を食べているかを知るのに重要なヒントになるのが、

なんとクマの糞です!

クマは食べたものを消化する力が弱く、食べた物がそのまま糞になって出たりするので、クマの糞の内容物を分析することで、クマが最近どんな物を食べているのかが分かるのです。

しかしクマにお願いして糞をもらう、なんて事はできないので、自分自身で糞を見つけなければいけません。
なんのヒントも無しに広い森を散策して糞を見つけるのは難しいので、夜間巡回でのクマの追跡調査で個体がいた場所へ、日中に行って糞を探すという事をしています。すると高い確率で痕跡があったり糞が落ちています。

採取した糞は持ち帰り、水にさらして内容物を分析します。
最近分析した糞では主に草本、アリ、ウグイスカグラ・ヤマザクラの種が出てきました。
確かに森を散策しているとこれらの実をよく目にします。そして美味しい。
DSC00333.jpg ウグイスカズラ



そして最近、とても大きい糞を発見しました!!
これは追跡個体を目視して、その個体が去った後にその場所で発見したものです。
初めてこんなに大きな糞を見ました!
IMG_2736.jpg 興糞!!

ぱっと見ても分かるくらい、サクランボの種がたくさん入っています。
分析を進めてみると、アリも入っている事が分かりました!
このように、分析してみて初めて見つけられる物もあるので、糞を拾うと「今回は何がでるかな♪」といつもワクワクします!



最近はクワ、モミジイチゴもよく成ってきたので(これらもとても美味しい)、そろそろ糞の種類もこちらにシフトしていくのではないかなと思います。
unnamed2.jpg モミジイチゴ



今後も糞分析で発見がありましたら、またブログにアップしたいと思います!

皆様、この夏も昨年と同じくイノシシのように猪突猛進で働きますので、宜しくお願い致します!!


クマチームスタッフ岡田