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野外講座を開講!

今回は、今月15日に開講された「ウンチの授業」に続き、18日に行われた野外講座の模様です。

これまで子供たちには室内講義だけでクマについてお話してきました。
しかし、これでは「どこか別世界の出来事」としてとらえている気がしていました。

そこで、ぜひ一度、地元の子供たちと一緒にクマの出没現場を歩いてみたいと思い立ち、校長先生、教頭先生に持ちかけたところ、ご快諾頂き、今回の野外講座が実現しました。

学校の周辺でこれまでにクマが出た場所を記した地図を片手に歩きます。

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学校周辺は鳥獣保護区の中にあることも知りました。このような場所ではクマものんびり屋さんになることがあるので、これまでベアドッグなどで追い払いをしてきたことも伝えます。

ウンチの授業で自分たちで調べた(クマの餌木になっていた)樹種があるか、確認しながら歩きました。「うゎー、ここにもミズキの木、まだ実が一杯なっているよ」、「クワの木、結構、多いんだね」、「この辺にドングリだらけだよ」と、みんな、声を上げながら歩いて行きます。

また、学校の近くで拾ったクマ糞を洗うと一杯出てきた「アリ」。
クマになった気持ちで蟻の巣がありそうな倒れた木の下などものぞいてみました。

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「うゎ!いたいた。アリ、いっぱいいる。」、「この辺、丸太いっぱいころがってるよ」という会話が聞こえてきます。

そして、これまでは室内でやっていた「クマに出会ったときの対処法」。

これも実際にクマが目撃された場所で、実寸大のクマボードを使ってやってみました。
クマとの距離感や、クマの大きさなども確認しながら対処をおさらいしました。

学校の周りの住宅地や別荘地をほんの少しまわっただけでしたが、子供たちは歩きながら、周辺にクマが出てくることがある理由、日々の鳴らしながら通学している「鈴」の役割についても実感してくれたことでしょう。

やっぱり「百聞は一見にしかず」。
初めて地元の子供たちと森を歩きながら、私もそう実感しました。

今回は、担任の先生だけではなく、教頭先生や理科の先生も同行してくださいました。

みなさま、本当にありがとうございました。

田中
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