冬の作業2

日中の気温が0度以上に上がらない日も出てきました。
発信器を付けたクマ達も遠出をしなくなり、冬ごもりの準備を済ませたようです。

水は切れるように冷たいのですが、思い切って、夏の間に拾ったクマの糞を洗いました。

全員集合
作業に取り組んでいただいた皆様、ありがとうございました。
楽しかった、ですよね?

モミジイチゴ
6月に拾った糞に含まれていた、というよりも糞を構成していたモミジイチゴの種と実を見ています。
キイチゴやクワの実を食べた時の糞はいやなにおいがせず、さらに、あまり消化されずに排泄されるため、色も鮮やかです。
おいしそうに見えてくるのには注意が必要です。

マムシグサ葉根茎
今年の夏の糞によく含まれていたのがマムシグサでした。
写真の左から葉、根の皮、茎で、根の大きさはゴルフボールくらいです。
サトイモの仲間なので根のボリュームはありますが、そのまま食べるとしびれるそうで、あく抜きをしてもひどい味がするそうです。

夏には街中のクマの出没現場に、マムシグサの食べ跡が残されているのを見かけました。
今年は美味しくないマムシグサを食べざるをえないほど、食糧事情が厳しかったのではないでしょうか。
(厳しい自然界で生き、ゴミまで食べるクマの味覚の幅広さや胃腸の丈夫さは、私たちと同列に論じられないのかもしれませんが・・・)

地道な作業

地道な作業ですが、知見を積み重ねて、クマたちの食事情を明らかにしていきたいです。

  玉谷
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冬の作業1

木枯らしが紅葉を散らし、雪が落ち葉を覆い、森は白黒の世界になりました。

後姿

東京から来ていただいた学生さんと一緒に、クマの痕跡を探して歩きました。

ミドゥナラ

痕跡の中で最も見つけやすいのが「クマ棚」です。
「クマ棚」は、クマが木に登って枝を折った跡のことです。
主に木の実を食べる際につくられるものと思われます。

2日間で約20kmを歩き、ルートの左右50m以内でミズナラ9本、クリ8本、サクラ4本、コナラ3本、ミズキ1本につくられたクマ棚が観察できました。

折られた枝の実を見ると、クマ棚がつくられるのは豊作の木のようです。

豊作

葉の茂っている時期に樹上の実のなり具合を見るのは、双眼鏡を使っても苦労します。
目が悪いと言われるクマですから、地上から目で確認しているようにはどうも思えません。
幹の爪跡からすると手当たり次第に木に登っている様子もなく、それでも、豊作の木に行き当たっているのは不思議なことです。

  玉谷