クマの食生活

私は8月10日から約3週間、ピッキオのクマチームのインターンとして活動し、スタッフの方たちに同行する過程でいろいろなことを学び、体験をすることが出来ました。
この場をお借りして、自分の復習も兼ねて、一部を紹介させていただきたいと思います。

8月21日に糞の内容物分析を行いました。
この分析は、糞の中に何が含まれているかを同定し、容積をパーセンテージで記録するというものです。

ザルに糞のサンプルを乗せ、水を通して洗った後、容器に移して目視で内容物を確認します。

糞分析

水色のトレイに入っているものが洗い終わった糞なのですが、糞なのにあまり臭くなく、消化が悪いので何を食べたかがはっきりとわかりました。
蜂の巣、種子、草本、アリなどが確認でき、ほとんどが一種類の草本で占められていました。

血便?

この糞を見た時には、「えっ、血便?」と思いましたが、クワの実の果汁だそうです。
糞からは、クワの果実がたくさん出てきました。

残念ながら一部の種子と草本に関して種の同定はできませんでしたが、分析を通じてクマの食生活をイメージすることが出来ました。
実際にクマの姿を見なくとも、こうした調査から彼らの暮らしを知ることができます。
研修期間は残り少なくなりましたが、痕跡調査にも積極的に取り組んでいこうと思います。

大阪コミュニケーションアート専門学校 野生動物保護専攻 3年 小林直輝
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野鳥の森パトロール

インターンシップ研修中に行なう作業の1つに、「野鳥の森パトロール」があります。

遊歩道の状況確認とクマの痕跡の確認などをしています、野鳥の森を歩いているときに研修生に出会った方もいらっしゃるかもしれません。

避暑のシーズンで多くの方が軽井沢に来られ、散策をされているお客様が増えています。その名の通り多くの野鳥がさえずる良い場所であるのですが、同時にツキノワグマの生息地でもあります。その証拠に、森の中にフンが落ちていたり、木に登ったであろうクマの爪跡があります。

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これを見て怖いと思う方、出会ったらどうしたらよいか分からない、と不安になる方もいると思います。
ですが、ツキノワグマは本来、人前に好んで出ることはありません。鈴やラジオなどを持ち歩き、会話などをしていれば遭遇することはほとんどありませんのでご安心ください。
これから森お出かけの予定がございましたら、人間がクマも暮らしている場所におじゃましていることを意識してみてください。すると、いろいろな発見があると思います。

そして、野鳥の森の入口にはこのような情報看板がありますので、ぜひ見てください。

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もし散策中クマを見たという方がいらっしゃいましたら、パトロール中の私たちか、ピッキオビジターセンターまでご連絡ください。

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国際自然環境アウトドア専門学校 1年 小嶋隼

写真展

8月5日、旧軽井沢銀座のチャーチストリートで、軽井沢別荘団体連合会主催の写真展がありました。その中でピッキオの講演があり、参加してきました。

写真展1


お客様にもたくさん来ていただけました!
皆さん真剣にお話を聞かれているご様子です。

その間に補助役の私たちは、きぐるみの準備をしました。
講演中はお客様にも実演していただき、よりクマについて知ってもらえたのではと思います。

写真展3

写真展4


この写真は、もしクマに襲われそうになってしまった場合の急所を守る姿勢です。
手を首の後ろで組んでうつ伏せになると、お腹や顔を守ることができ
背中はリュックを背負っていることが多いので傷が少なくてすむそうです。

私は今回クマに出会ってしまったときの悪い例の見本になりました。
仔グマは可愛いのでつい近づきたくなりますが、周辺には母親がいるので危険です。

写真展5


このあと、子グマを抱きかかえたまま背中を見せて逃げようとします。
すると、母グマは子供を取り返そうと必死で攻撃してきます。
仔グマを見つけ、うかつに近づくとこうなります。

万が一クマに出会ってしまった場合は背中を見せずに、ゆっくり後ずさりをするのが正解です。
私がもし本当にクマと遭遇してしまったら落ち着いて行動できるでしょうか?練習の成果を発揮したいです。



最後にブレットの本を紹介するスタッフ。

写真展6


講演が終わったあと、子グマの剥製、バッテリーが切れてしまった発信機、頭骨、クマスプレーをテーブルに置いて実際にお客様に見たり触ったりしていただいていたのですが
小さなお子さまにも大変興味を持っていただけました。
特に仔グマの剥製について、いろいろと質問をしてくれました。

写真展8


ツキノワグマに興味をもっていただけるのは、とても嬉しいです。

インターン 板倉結麻

QUMAプロジェクトに同行しました

8月5日、三井物産環境基金の助成によるQUMAプロジェクトのヘアトラップ調査で、DNA分析を行うための体毛を採取しに行ってきました。
トラップの仕掛けてある森の中へ入り、No,38の調査地点に到着すると、前回設置したハチミツが食べつくされていました。
さらに、木には…

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爪の跡がくっきり残っていて、ちゃんと紐を結んでいた木を見つけて登っていたことも分かりました。
そして、有刺鉄線から毛を採取することが出来ました。

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爪あとや、体毛の柔らかさから、まだ若いクマのような感じがしました。
近くには、クマがアリを食べるために掘った跡も見つかりました。比較的に新しく、自分たちがここに来る数時間前に出来たものではないかとのことです。

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夏の行楽シーズンで、日中は車が頻繁に通過する道路の脇ですが、クマはこのような場所でも人目につかない森の中だと食事をしているのだという事に少し驚きました。
また、今回の調査ではクマ以外の野生動物の体毛も採取することができ、それぞれの特徴も知ることが出来ました。

カモシカ   白が混ざった黒色   少し太めの毛と綿毛
イノシシ   黒と焦げ茶色     ブラシのような硬い直毛
クマ     黒色         柔らかい縮れた毛  




日本大学 生物資源科学部2年  渡邊 健太

番組のご紹介

暑い日が続いております。
皆様方におかれましては、お変わりないでしょうか・・・。

軽井沢では立秋の日を境に、時折、秋の風が吹くようになりました。
暦どおりだなあ、と感心するばかりです。

さて、今週末の12日に、ピッキオの田中純平&ブレットがテレビ番組で取り上げられますので、ご案内いたします。

放送局:BS日テレ
番組名:森人(もりじん)
日 時:8月12日(日)18:00~18:54(19日に再放送)
タイトル:「高原の避暑地 軽井沢の旅」

番組では、植物の観察を続けておられる軽井沢草花館の石川寛氏にも密着しています。
お時間の合う方は是非ご覧ください。

  玉谷