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ヘア・トラップ

こんにちは。
先日、ヘア・トラップの設置を行いました。
ヘア・トラップ調査は、有刺鉄線に引っかかったクマの体毛からDNAを抽出して個体を識別し、軽井沢周辺のクマの個体数の推定を試みるために行うもので、三井物産環境基金の助成を頂いて実施しております。

当日は、日本獣医生命科学大学と国際自然環境アウトドア専門学校の皆様が設置の手伝いに来て下さいました。
国際自然環境アウトドア専門学校は私の出身校でもあります。

IMG_8746.jpg

設置の前に浅間山が良く見える広場でご飯を食べました。

まず始めに有刺鉄線を張っていきます。
120510ヘアートラップ設置(inac) 001

現地に生えている木を使って有刺鉄線を張るので、木が傷つくことがないよう枯れ枝を木と有刺鉄線の間に入れます。
そして、事故防止のため有刺鉄線と巻いた木が目立つように印をつけます。
IMG_8791.jpg

最後にツキノワグマの興味を引くハチミツを吊るして作業終了です。
※近くにいるツキノワグマに対して効果を発揮するもので、遠くからツキノワグマを寄せるものではありません。
120510ヘアートラップ設置(inac) 004


皆様にはヘア・トラップの設置作業だけでなく、野生動物と関わる様々な現場を見て学んで頂けたらと思います。
夏の実習でまたお会いできるのを楽しみにしております。

これからトラップの見回りと体毛の回収作業が始まりますが、今から結果が待ち遠しくてなりません。
少しでもツキノワグマの保護管理に役立つ結果を得られるように頑張りたいと思います。

服部
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はじめまして

はじめまして。
5月1日よりクマ対策チームでお仕事をさせていただいております、服部純(はっとり じゅん)と申します。

昨年までは新潟の田舎の専門学校で主に雷鳥やツキノワグマの調査について学んでいました。

IMAG0516.jpg


調査をしていた山は、GWを過ぎる頃になるとオスが繁殖適地を巡って縄張り争いをし、夏にはハイマツの中から孵化した雛の鳴き声が聞こえ、秋には十数羽ほどの群れが目撃できる様な素晴らしい環境でした。

日本にはまだそのような環境が残されている反面、人との軋轢が問題となっている動物も多くいます。
「野生動物と人の共存」という現代人に突き付けられている問題に対して、最前線の一つである軽井沢で問題を解決するために仕事ができることを楽しみにしておりました。現実は思っているより複雑で簡単な事ではないとは思いますが、「クマと人との共存」という目標に向かって頑張っていきたいと思います。


その目標への一つのステップとして、13日(日)浅間山麓の国有林で行なわれた「どんぐりがえし」に参加してきました。

IMG_8539.jpg


「どんぐりがえし」は広葉樹の森を復活させるため、町内の小中学生が登下校時などに拾ったどんぐりを集め、育てた苗木を植樹する活動です。
その土地のどんぐりから育てた苗木を植えるというのは、遺伝子のかく乱を防ぐ上で非常に重要なことです。

イベントには県内外から150人もの人が集まりました。
IMG_8552.jpg

その中には子供たちも沢山いて、どんぐりの苗木を競争しながら植えていました。
IMG_8562.jpg

子供たちには野生動物と人が共存できる環境を残していきたいと思います。

服部

いろいろな看板

軽井沢をのんびり散策していると、こちらの看板を至るところで目にすると思います。

常設看板
野生動物(クマ)生息地域看板

これを常設看板と私たちは呼んでいて、街と森の境界線になるところに通年で設置されています。離山登山口や白糸の滝など、観光名所や、森との境界線付近で見られます。

野鳥の森看板
野鳥の森入口情報看板

野鳥の森は、昆虫も鳥も動物もたくさん生息しています。そのなかでも、もしクマに遭遇した場合、どう対処したらよいかが詳しく書いてあります。森に入る前に、ちょっと立ち止まって読んでみてください。

季節看板
季節看板

クマは、季節によって食べる物が変わります。春は木や草の新芽、夏はキイチゴの実や蜂の巣など、秋は冬眠に備えてドングリやクリ。それぞれに時期もたくさん実る場所も違います。旬に敏感なクマは、おいしい物がある場所を記憶しています。看板の付近にはクマも立ち寄る場合があるので注意です。昨年から導入しました。

通報看板
目撃/出没の情報看板

通報を受け、状況を確認した後、周知も含めて注意を促すために設置する看板です。
目撃や痕跡の出来た日付から数日間、周辺を歩かれる際は十分注意してください。

情報看板の紹介でした。

クマ冬眠中は八ヶ岳のリゾナーレで働いていました。気がつけば私、ピッキオに来て3年目になります、今年もよろしくお願いします。

熊谷

クマ遭遇情報(4/30)

新緑の坂道
(写真)芽吹きとともにクマの行動が活発になってきた。


親子のクマと遭遇された方から、皆様のお役に立てれば・・・、と貴重な情報をいただきました。

***************************
【日時】4月30日 9:10
【場所】群馬県鼻曲山付近
【目撃者】単独
【クマ】親子(2頭)
【距離】15~20m(最接近時)
【鈴の有無】有り

【経過】登山中に親子のクマを発見した。
    クマは鈴の音に気づかず、登山道より下方のブナ林で食事中だった模様。
       ↓
    木陰に隠れてゆっくりクマ鈴を鳴らす。
       ↓
    母グマは「ブォー」と鳴いて大急ぎで走り下りていった。
***************************

遭遇された方は怖かったとのことですが、それでも、きわめて適切な対応をとられました。
それは、
1.クマより上方に位置したこと
2.冷静に観察しながら音を出したこと
です。

普通はクマ鈴の音や足音で、クマの方が先に気づいて逃げていきますが、今回のように食事に夢中になっている時などは気づくのが遅れることもあります。
その場合は、上記の1、2を心がけていただくか、後ずさりで距離をとっていただけるようにお願いします。

今後も遭遇事例をこの場でご紹介できればと思います。
クマと遭遇されましたら、ピッキオ(info@npo.picchio.jp)まで情報をお寄せいただければ幸いです。

この度は、情報をご提供いただき、ありがとうございました。

  玉谷

冬眠? 春眠?

萌黄色の林に、シャワーのように優しい雨が降り続きます。

ヤナギ
(写真)春雨に濡れるヤナギ。

「春雨なので濡れて行く」と、旧軽井沢銀座入り口のサクラが満開になっていました。

軽井沢周辺の桜前線は北上するのではなく、上に上がり?ます。
上田や小諸から徐々に上がってくる前線と、群馬県の安中市側から上がってくる前線は互いの距離を縮め、最後に軽井沢を包囲するのです。

安中市側からは、交通の難所として知られた碓氷峠の急坂に沿って前線が上がってきます。

坂本の桜
(写真)4月中頃に碓氷峠のふもとで満開になったサクラ。桜前線は標高差500m強を2週間ほどかけて登ってくる。

この時期に碓氷峠を通行すると、桜前線や新緑前線を突破する瞬間が分かります。
下りでは季節が早送りで進み、上る時は時間が逆戻りするようです。
当たり前のことなのでしょうが、桜前線を行き来すると、何だか得した気持ちになりませんか。

ちなみに、秋には峠を下ると季節が戻り、上ると季節が進みます。

あばら家?
(写真)ダケカンバの根の下で冬眠。外から黒い毛が見えていた。(4月29日)

林の中では最後まで残った雪もとけましたが、まだ寝ているクマもいます。

写真のクマは外から体の一部が見えていました。
こんなところで冬を越したの?と思う環境ですが、今の季節になれば、春雨が毛皮を濡らしたり、五月の風が穴の中を通り抜けたりして、気持ちが良さそうです。

  玉谷
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