過半数が冬眠からあけました
信州の春は密度が濃いですね。
太平洋岸の「常春」地方で育った私からすると、森の移り変わりはビデオの早送りを見ているようです。
事務所付近ではサクラ(オオヤマザクラ)が開花し、アズマイチゲが満開になりました。
アズマイチゲやカタクリなどはその美しさと、木々の葉が茂る前に咲き終わる儚さから「春の妖精」とも呼ばれているそうです。

(写真)毎年、地面から忽然と現れるアズマイチゲの花達
さて、軽井沢周辺で冬眠したクマは動き出したでしょうか。
4月28日から30日にかけて、発信器個体(※)の位置を探ってきました。
結論から言いますと、
冬眠中 冬眠あけ
オス 2頭 6頭
メス 7頭 6頭
で、過半数のクマが動き始めました。
まだ穴から離れないのはメスグマや標高の高い場所のクマで、標高1200m以上で冬眠した6頭は、全てがまだ動いていません。
カラマツの新芽が膨らんで、森が淡い緑色になってきました。
この色がもう少し濃くなると、残りのクマも動き出すはずです。

(写真)春霞の浅間山。日に日に雪渓が小さくなっていく。
玉谷
※電波発信器は行動監視や追い払いを行なうために、軽井沢町ツキノワグマ対策事業の中で装着されました。三井物産環境基金による「QUMAプロジェクト」では、発信器を付けたクマの冬眠場所や、行政界を越えた動きを明らかにするための調査を行なっています。
太平洋岸の「常春」地方で育った私からすると、森の移り変わりはビデオの早送りを見ているようです。
事務所付近ではサクラ(オオヤマザクラ)が開花し、アズマイチゲが満開になりました。
アズマイチゲやカタクリなどはその美しさと、木々の葉が茂る前に咲き終わる儚さから「春の妖精」とも呼ばれているそうです。

(写真)毎年、地面から忽然と現れるアズマイチゲの花達
さて、軽井沢周辺で冬眠したクマは動き出したでしょうか。
4月28日から30日にかけて、発信器個体(※)の位置を探ってきました。
結論から言いますと、
冬眠中 冬眠あけ
オス 2頭 6頭
メス 7頭 6頭
で、過半数のクマが動き始めました。
まだ穴から離れないのはメスグマや標高の高い場所のクマで、標高1200m以上で冬眠した6頭は、全てがまだ動いていません。
カラマツの新芽が膨らんで、森が淡い緑色になってきました。
この色がもう少し濃くなると、残りのクマも動き出すはずです。

(写真)春霞の浅間山。日に日に雪渓が小さくなっていく。
玉谷
※電波発信器は行動監視や追い払いを行なうために、軽井沢町ツキノワグマ対策事業の中で装着されました。三井物産環境基金による「QUMAプロジェクト」では、発信器を付けたクマの冬眠場所や、行政界を越えた動きを明らかにするための調査を行なっています。
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「早春 軽井沢の森」
今日は春雨が降ったりやんだりしています。
気温も10度近くまで上がり、木々の芽がほころんでいるように見えます。
さて、テレビ番組のご案内をいたします。
NHKさわやか自然百景「早春 軽井沢の森」です。
NHK総合
23日(月) 午後3:40~3:54
27日(金) 午前11:05~11:19(東北各県、関東甲信越各県、近畿各県、沖縄は別番組です)
27日(金) 午後3:45~3:59(中部各県のみ)
※放送は予告なしに変更される場合があります。ご了承ください。
ピッキオスタッフが子どもの頃に夢中になったテレビ番組、「野生の王国」を制作した群像舎クルーによる撮影です。
直前のご案内になってしまい恐縮ですが、春の兆しが見え始めた森の様子を是非ご覧下さい。
玉谷
気温も10度近くまで上がり、木々の芽がほころんでいるように見えます。
さて、テレビ番組のご案内をいたします。
NHKさわやか自然百景「早春 軽井沢の森」です。
NHK総合
23日(月) 午後3:40~3:54
27日(金) 午前11:05~11:19(東北各県、関東甲信越各県、近畿各県、沖縄は別番組です)
27日(金) 午後3:45~3:59(中部各県のみ)
※放送は予告なしに変更される場合があります。ご了承ください。
ピッキオスタッフが子どもの頃に夢中になったテレビ番組、「野生の王国」を制作した群像舎クルーによる撮影です。
直前のご案内になってしまい恐縮ですが、春の兆しが見え始めた森の様子を是非ご覧下さい。
玉谷
公開シンポジウムに参加しました
21日、松本市で行なわれた信州ツキノワグマ研究会による公開シンポジウム「ツキノワグマ保護管理計画の実施体制を考える」に参加してきました。
早春の軽井沢から丸子町、三才山と、道中の季節は行ったり来たりして、松本盆地のサクラやコブシは満開でした。
長野県の担当者から、第3期ツキノワグマ特定鳥獣保護管理計画とその実施体制についての説明があり、その後、研究会や信州大学からの事例報告や研究発表がありました。
ピッキオの大嶋からは、モンタナで開かれた国際会議「Human-Bear conflict workshop」への参加報告をさせていただきました。

(写真)クマや被害対策に関する道具を積んだトレーラー。
Bear AwearというNGOのもの。
人とクマの共存に向けて、研究者、行政、NGO、狩猟者、市民などが、
それぞれの立場でできうることを果たさなければならない。
長野県は全国有数のツキノワグマの生息地であると同時に、調査研究を志す方々の熱い思いがあり、クマとの共存を実現するための体制づくりも着々と進んでいます。
私たちも浅間山麓で人とクマの良い関係を築いていきたいと、思いを新たにしたところです。
玉谷
早春の軽井沢から丸子町、三才山と、道中の季節は行ったり来たりして、松本盆地のサクラやコブシは満開でした。
長野県の担当者から、第3期ツキノワグマ特定鳥獣保護管理計画とその実施体制についての説明があり、その後、研究会や信州大学からの事例報告や研究発表がありました。
ピッキオの大嶋からは、モンタナで開かれた国際会議「Human-Bear conflict workshop」への参加報告をさせていただきました。

(写真)クマや被害対策に関する道具を積んだトレーラー。
Bear AwearというNGOのもの。
人とクマの共存に向けて、研究者、行政、NGO、狩猟者、市民などが、
それぞれの立場でできうることを果たさなければならない。
長野県は全国有数のツキノワグマの生息地であると同時に、調査研究を志す方々の熱い思いがあり、クマとの共存を実現するための体制づくりも着々と進んでいます。
私たちも浅間山麓で人とクマの良い関係を築いていきたいと、思いを新たにしたところです。
玉谷
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