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東京でクマ関連のイベントが開催されます。

日に日に冷え込みが増す今日この頃。
軽井沢では積雪こそまだありませんが、毎朝、車の霜取りから始まる季節となりました。

さて、本日はクマ関連のイベントのご紹介です。

本イベントは、日本クマネットワーク主催のもので、

「クマとの共生のために私達ができること」と題して、

国内や関東のクマ生息状況や、子ども向けのクマを知るためのプログラム、クマによる人身事故事例の報告、クマに出会ったときの対処法など、

各地のクマ専門家から一般の方々向けにわかりやすく発表される予定です。

日時 :12月11日(土)13:00~16:45
場所 :東京大学農学部(弥生キャンパス) 2号館 2階 第一講義室
アクセス:東京メトロ 南北線 「東大前」駅下車、1番出口から徒歩1分程度

詳細は日本クマネットワークのサイトをご覧下さい。

ピッキオからもクマ保護管理チームリーダーの玉谷宏夫が話題提供させていただきます。

私たちに課せられたお題は、「クマと出会ったときの対処法」

私たちは、職務上、ツキノワグマに出会うこと、接近遭遇すること、追い払うこと、一般の方からクマに関する出没情報(通報)を受けることが多いため、

「どんな状況でクマとであってしまったか」、また「クマが人に対してとった行動」や「人がとった行動に対してクマがどんな反応をしたか」などの実例を数多く知っていますので、この辺りを整理して、お話したいと思っております。

予約不要で参加費も無料です。
今週末、もしお時間がございましたら、みなさまお誘い合わせの上、どうぞご参加下さい。

田中

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冬ごもり始めました

軽井沢では、朝晩の冷え込みもマイナス気温になるようになった今日この頃。

夏の間、行動監視をしてきたクマたちも冬眠(冬ごもり)を始めました。

個体差はあるものの11月15日頃からどんどん穴にこもってゆき、現在では追跡個体の大半が冬眠を始めたと思われます。

私たちも毎日、テレメトリー調査により、クマの位置の変化を捉えながら、位置の変化がなくなったところで、そっと冬眠場所をまで行って、冬眠環境の分析や、メスであれば出産の有無の確認まで行います。

この写真は、今年すでに確認にいった「ルーシー」というメスグマの冬眠穴です。
この穴の中で冬眠中です。

傾斜のきつい崖に出来た岩穴を使っています。

Lucie winterden10_11

実はこの個体、昨年も同じ穴を使いました。

これまで私たちも70頭以上のクマの追跡を行ってきましたが、同じ穴を使ったのを確実に確認したのは初めてです。同じエリアを使うことは多いのですが、違う穴を使っていました。

この穴は相当いごこちがよいのでしょうか。

ルーシーは4歳です。通常、クマのメスは4~5歳で初産を迎え、隔年で1~2頭のクマを出産すると言われています。

果たしてルーシーは子グマを出産するのでしょうか。

クマの出産は1月下旬~2月上旬。昨年も別のクマで紹介しましたが、子グマがミルクを求めたり、飲むときに出す声などを確認しながら、出産確認をしたいと思います。

ちなみにこれは「ミロク」という13歳のメスグマの冬眠穴。

miroku winterden10_11

斜めになった木の根元にできた空間を使っています。

私たちと日本獣医畜産科学大学との共同研究で、軽井沢のメスグマたちは13歳以降は出産していないことが分かってきています。

果たしてミロクは今年子どもを出産できるのでしょうか。

若いルーシーと初老のミロク。

4~5歳で初産、その後隔年で1~2頭出産し、13歳ほどで子どもは産めなくなる。
そして、これまでの親子グマの観察調査から、産まれた年のうちに子グマの姿が観察できなくなることも多々あります。

いったいクマは生涯に何頭の子どもを残せるのか(せいせい数頭?)。

などなど、まだまだわからないことはたくさんあります。

「暖かいからクマは冬眠しないのでは?」、「餌がないから冬眠しないのでは?」、「クマは同じ穴を使わないのでは?」、「クマはすごく増えているのでは?」など推論で物事を言う方も少なくありませんが、私たちは少しずつですが、しっかりとクマ保護管理、被害対策をしてゆくいためにも、多くの方々に正しいクマの生態をお伝えするためにも、これからも地道にクマが暮らす山に分け入りながら、クマの本当の姿を見つめてゆきたいと思います。

田中
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