服部さん

国際自然環境アウトドア専門学校、野生生物保全学科の服部です。
ピッキオでは、学校の実習とインターンを合わせて4週間お世話になりました。

学ぶことが多く、4週間があっという間に過ぎていきました。
クマ対策だけでなく、野生動物の調査において必要な技術であるラジオテレメトリーでのアンテナの振る際のコツや、捕獲したクマのデータを記録して放獣するまでの流れなどいろいろと勉強になりました。

服部さん雨の中テレメトリー


また、軽井沢に住む方々や行政、ピッキオのスタッフ、農家や別荘の人など、野生動物と人との共存という課題について考える時のための貴重な経験が得られました。
これからは、この経験を少しでも生かせるように努力していきたいと思います。


服部
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2010夏

8月はインターンシップ生受け入れの季節です。
現在3名の学生がツキノワグマ保護管理の勉強をするため、ピッキオにきています。



こんにちは、8月5日からインターン生としてお世話になっている、日本獣医生命科学大学の井澤です。
今日は、一週間前にミヤコ(18歳・♀)の死体があったという所へ、様子を見に行きました。
しかし、森の中に分け入ってみるとそこには毛の塊が少しあるだけで、ミヤコの死体はどこにもありませんでした。
遠くから聞こえてくる発信器の情報をたどり、直線距離にして約500m移動したところから更に森の奥の山を越え、谷を越えたところにバラバラになった骨がありました。骨の横にはクマの毛がたくさん混ざった黒い糞もあり、他のクマがミヤコの死体をこの場所まで運んできたのではないかということでした。

発信器

水場もあり、食事には最適の場所だったのではないでしょうか。
きれいに骨だけ残った足や、剥がれた皮など見ると少し不気味でしたが、死体も無駄にはならないのだなぁと改めて感じました。

肩



井澤



こんにちは、8月からインターン生としてピッキオで活動させていただいている日本大学生物資源科学部の鈴木です。
今日は発信器をつけたクマの死体回収のお手伝いをさせていただきました。
発信器の電波を頼りに山の中を歩いていき、その途中でクマが木を登った跡や動物の糞などがいたるところで見つかり、動物たちの生きている証を見ることができる楽しさを感じることができました。

ミヤコの死体は山をひとつ越えた遠い場所で発見することができたのですが、クマについていたイヤタグ、発信器は外れており、死体は食べられてあちこちにバラバラになっていました。その辺りは何ともいえない匂いがして、そのせいもあってか重たい雰囲気でした。



イヤタグ

頭部はまだ食べにくるだろうとの事で、改めて回収に来ることになりました。
ここでも自然で生きる姿を、自分の目や体で感じることができました。


また、ピッキオクマチームスタッフの方の受信器ひとつで、あんなにも正確に位置を特定できる凄さに驚き、感動しました。
インターンに来て、まだ3日でこのような貴重な経験をすることができ、今後の活動が楽しみです。

鈴木

トウモロコシ被害

今朝、町内で農業を営む男性から電話が掛ってきました。
「今年も畑のトウモロコシを食べられた」
と言うクマによる被害の通報でした。
ご連絡を下さった方は大規模な農家を営んでおり、毎年トウモロコシ畑でクマによる被害があり、その度にご連絡をいただいています。

toumorokosihigai20100808
(写真)この現場の畑で食害されていたトウモロコシの残骸

現場の畑は小さな山の脇に川が流れる、その河川敷のすぐ隣にあります。
今回被害を受けた畑は、野生動物対策用の電気柵を設置していらしたのですが、畑の周囲の草が腰丈ほどに伸び、それが原因で漏電し電気柵が効いていなかったという事でした。
原因を伺ってみると「他の畑が忙しく草刈りをしている間がなかった」と言う事でした。
収穫間近の合計100本近くの倒れたトウモロコシを見て、自宅で農家を営む私もその悔しさと悲しさを感じました。
農家さんは早速電気柵周辺の草刈りをして、今日中には電気柵を通電させてトウモロコシを守るそうです。

トウモロコシなどの農作物を守る方法としては、電気柵が有効です。
町役場の方では電気柵購入補助金制度もあります。
また我々ピッキオでは、クマに入られない電気柵の張り方を現場に出張しアドバイスしています。


我々も被害や事故が起きないように、捕獲や追い払いに努め、
また電気柵を破ってまで入った、餌付き度の高いクマに対しては駆除をする事もありますが、
ぜひ皆さんにも、電気柵による被害防除にご協力を頂きたいと思います。

春山