赤い実を食べに

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さて、これは何でしょうか?

ヒント
・今朝、森に近い道で撮影した写真です
・この時期に見かけます
・この艶と赤い色とシルエットが特徴です
・直径は1cm未満です

そうです、正解は「サクラの実(サクランボ)」でした。
見上げてみると、全ての枝に数え切れないほどたくさんの実が付いていました。
自然のヤマザクラなのですが、この木は豊作でした。

実はこの木に、昨夜1時頃、クマが登ってサクランボを食べていたのです。
夜間巡回中のスタッフが発信器を元にクマ発見し、木の下に行ったところ、ガサガサとサクランボを食べるクマの音を聞いたそうです。
クマは人の気配に気がついて、すぐに逃げて行ってしまったのですが。
このサクランボ、そんなに美味しいのでしょうか?
気になって私も食べてみましたが口の中に渋味が広がり、果物の甘すっぱいサクランボとは決して似つかない味でした。
と言ってもクマにとってはご馳走ですから、また来るかも知れませんね。
我々も注意して巡回にあたりたいと思います。
みなさんのお宅にも、こんな実のなる木がありませんか?
これからの時期は、サクラやクワなどの実を食べにクマが出没するかもしれませんので、事前に実を落として掃除する等の対策を取り、家の付近におびき寄せないようにご注意ください。

春山
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人と野生の共生のために

とても残念なお知らせと注意、それからお願いです。

それは6月3日でした。
離山西斜面の麓、道路わきの谷にメスのクマがやってきました。受信機の電波を頼りに近づいていくと、そのクマは離山の標高の高いほうへ去っていきました。


道路に散乱した雑誌や広告・・・


なんだか様子がおかしいと思い谷のほうを覘くと、そこには
ビリビリに裂かれた半透明のゴミ袋が2つ、中身が荒らされた様子で散らばっています。

散乱したゴミ

それは軽井沢町指定のゴミ袋ではありませんでした。
カップラーメンの残骸や、タバコの箱、スーパーで買ったと思われる握り寿司の入っていたトレイが主なゴミでした。


ゴミの周りにはたくさんのクマの足跡。もしかすると、他のクマも集まってきていた可能性もあります。

動物たちはビニールでもなんでも、匂いがすれば食べ物だと思い口に入れてしまいます。それが喉や胃に詰まって死んでしまう事故が後を絶ちません。
また、山林や別荘地にゴミを放置すると、匂いに誘われてクマやイノシシ、キツネなどの野生動物が近寄ってきます。人間との距離の縮まった野生動物は危険であり、伝染病や個体数の異常な増加などの悪影響が生じます。


この2つのゴミ袋が、故意に捨てられた可能性もあります。
ゴミは指定された場所へ捨てるようにしてください。
そして、このブログを読んでくださった方から一人でも多くの身近な方へ、この情報を伝えていただきたく思います。


熊谷

食べ痕

ここ最近、1頭のオスのクマがいつも同じ場所に現れるようになりました。

先日もクマチームスタッフの春山が
「今日も位置特定の調査中にクマを見ました」
と言っていました。

6月2日、その場所がどんな様子か見に行こうと誘われて、クマの痕跡が残っていないか僕も探しにいきました。
着いた先は、とある静かな森の中の別荘地。
上を見上げると樹木の若葉が茂り、下を見渡すと腐葉土がたくさん積もった場所でした。

ハムが座っていたいた環境


もしかしたらこの葉っぱを食べていたのかな。
足跡とともに、地面を掘り返したような形跡も見られました。
辺りに散らかっていた葉っぱを見ると、形は丸っぽくてサラダほうれん草のようにみずみずしい、この植物はなんだろう?

ヒメザゼンソウ


食べ残された葉っぱを1枚オフィスに持ち帰り、ガイド担当の山崎に聞いてみました。

「これはヒメザゼンソウですね! サトイモ科の多年草、5月には親指ほどの小さな茶色い色の花を咲かせますよ。ミズバショウに近い仲間ですね。」

なるほど、サトイモ科の植物は茎の付根や実がよく動物に食べられます。

しかし、もっとじめじめした場所に生えているものだと思っていた植物が、意外な場所に群生していました。

彼らはどこに生えていて、いつの季節に旬を迎えるか熟知しています。
やはり、軽井沢のような自然に囲まれた環境での暮らしは、細心の注意と自然への気遣いが大切です。

熊谷