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クマ撃退アイテムの紹介

畑一面、レタスの苗が青々と輝いていました。

軽井沢町内のクマも餌やパートナー探しで広範囲に活動を始める季節です。




軽井沢町の特徴として、主に別荘地内では大きな木の下に身長程の丈の藪が繁っています。

クマはとても臆病な動物ですので、もし人が近づいてくる音が聞こえると、その藪でじっと身を潜め、
見つからないように見つからないように隠れていると思います。


(庭にクマが潜んでいるかも・・・ と思ったときは、私ども「ピッキオ・ツキノワグマ保護管理チーム」までご連絡ください。)



しかし、物陰でのばったり遭遇や、街中で気が動転したクマとの接触も起こりえます。

クマは基本的に、ライオンやトラのように積極的に襲ってきたりはしませんが、
爪や牙は鋭く、とても力の強い動物です。




そこで、ばったり遭遇が原因の事故を予防するために、今回は2つの基本対策グッズを紹介します。


対策グッズ



クマ鈴(右)
森を歩く際には、必ずお持ちください。
こちらの存在をクマに知らせることで、遭遇の機会を大幅に減らすことができます。


クマ撃退スプレー(左)
唐辛子に含まれるカプサイシン効果により、強い刺激を与えることで、
向かってきたクマを撃退することのできるスプレーです。




クマ撃退スプレーの使い方を説明します。


1、安全ピンを抜きます。

スプレー1




2、クマの顔を狙って噴射!!

スプレー2




3、クマの行動から目をそらさないように注意しながら、さっと身を引きましょう。

スプレー3





※クマ撃退スプレーは登山道具店、アウトドアショップ等で購入できます。


熊谷
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『平成 熊あらし』テレビ放送のお知らせ

ドキュメンタリー映画『平成 熊あらし』が、第51回科学技術映像祭「文部科学大臣賞」受賞を受けて、テレビで放送されることになりました。

熊あらしチラシ

ピッキオが行ってきた、人とクマとの共存をめざす取り組みも紹介されています。
多くの方にご覧いただければ、幸いです。

 【放送日時】 5月29日(土)14:00~15:29
 【放送局】  NHK教育テレビ

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『平成 熊あらし -異常出没を追う- 』

2009年制作 群像舎
監督:岩崎雅典 / 語り:柳生 博

第7回文化庁「文化記録映画優秀賞」
映文連アウォード2009「グランプリ」
2009年キネマ旬報ベストテン
第51回科学技術映像祭「文部科学大臣賞」
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初捕獲!

5月23日 

軽井沢町内にて、今年初のツキノワグマ捕獲がありました。
これまで一度も捕獲歴のない個体でした。

檻の中にいたのは推定年齢3~4歳の若い雄のクマ
人間に例えると20歳ぐらいだそうです。

クマ捕獲



早朝、僕が最初に確認しに行ったときは、とてもおとなしく少し怯えた表情にも見えました。


午後からは、ピッキオスタッフとともに、個体の情報収集や発信機取り付けの作業を行いました。

月の輪


クマ捕獲でもっとも危険なことは、もし仔グマが檻に入っているとき、興奮した母グマがまだ周囲をうろついていること、
私の子供を返せ!と襲ってくる場合があります。

もし、山を歩いていて赤いドラム缶の檻を見かけても
けして中をのぞいたり、むやみに近づいたりしないでくださいね。




そして昨日
県内の森の奥で、この若い雄グマを放獣してきました。
町役場職員の方立ち会いのもと、クマ撃退スプレーを装着し、万全の体制で・・・。

ブレットが大きな声でほえ続ける中、合図とともに檻の蓋が開けられ、
クマは一目散に繁みの中へ走って逃げていきました。

放獣



初めてクマを捕まえた僕と、初めて人間に捕まったクマ
お互い初めてのもの同士、このクマの成長を追いかけてみたいなと思いました。

熊谷


Check It Out!

日々緑の濃くなっていく浅間山

浅間山




クマの活動シーズンに向けて、ベアドッグ(クマ対策犬)のブレットも最終調整の段階に入りました、
今日は、その訓練の様子です。

午前中に、田中が野鳥の森の奥に仕込んだクマの毛皮
そのかすかな匂いを頼りに、ブレットが藪の中を探索していきます。


探索中・・・


「こっちだ!」
とブレットは草木を掻き分けて、どんどん目標物に近づいていきます。

どこだ、どこだ?
そのスピードに付いて行くのが精一杯の僕


ん?
最後に上を見上げたブレット・・・

「ワン! ワン!!」

うれしそうなブレッド


お見事
クマが木に登る習性を踏まえ、田中さんもクマの毛皮を木の上に仕込んでいました。

田中さんに褒められて、とてもうれしそうなブレット。




今期も、ベアドッグとしての活躍を期待しています。

クマの毛とクマガイの手


熊谷

どんぐりがえし

 5月9日(日) 
長倉山国有林にて、ある植樹のボランティアイベントに参加しました。

その名も「どんぐりがえし」 

用材の伐採で、表面のあらわになった土地に
ドングリの苗木を植えて、生態系の豊かな森を再生する手助けをしてあげようというわけです。
苗木は、子供たちが近くの森で拾ってきたドングリを育てたもの

これは生態系を考える上で、ても重要なポイントだそうです。


9:30から植樹スタート、2~3mの間隔をあけて植えていきます。

植樹 全体

参加者


ドングリは、森に暮らす動物たちのとても貴重な食料です。
もちろんツキノワグマにとっても・・・

将来、大きく成長して たくさんの実を枝先につけてください。


ドングリ苗





地球のためにできること、植樹もその1つですね!

前日の夜に土から出てきたエゾハルゼミも、うれしそうに羽を伸ばしていました。

えぞはる


熊谷

クマ対策チームの新スタッフ

はじめまして、2010年度夏季ツキノワグマ保護管理チームのスタッフとして山口県から来ました熊谷(22)です。

ゴールデンウィーク期間中は、ピッキオビジターセンターにてカウンター受付をしていました。
そして5月7日から、クマチームに合流しました。

生き物相手の仕事は初めてです。
どの景色を見てもとても新鮮なのでブログに見たこと、感じたことをどんどんアップしていきます。
よろしくお願いします。

調査中

上の写真はテレメトリー調査練習中の様子です。

実際にクマに装着予定の首輪型発信器が、引率スタッフ(田中さん)によって野鳥の森の中に仕込まれています。

仕込まれた発信器

さて、野鳥の森のどこかに隠された発信器を見つけ出すことはできるのでしょうか?

ピッ…ピッ…ピッ…。

色んな場所から電波の入感方向を特定しながら、大まかな場所を特定してゆきます。
最後は森に入って、さらに方向を絞りながら発信源に近づいてゆきます。

実際に発信付きのクマに接近するときの注意点なども引率スタッフから聞きながら迫ります。

やったー!!
こんなところにありました(・ε・)

発見

この調子でクマが活発に活動を始める6月までには、一人前に活躍できるよう頑張ります。

熊谷

第2回グリーンフォーラムひょうごのお知らせ

今日は兵庫で開催される、
とても興味深いイベントをご紹介します。
人と野生生物の関係を考える学会「野生生物保護学会」の主催で、
テーマは
「コウノトリと獣害~地域再生を見据えた野生生物保全・管理を考える」
です。

第2回グリーンフォーラムひょうご

コウノトリは、今でこそ保護の対象ですが、
かつては害鳥として認識されていました。
今回のフォーラムでは、
野生生物の存在を「益」や「害」といった二元論的に捉えるのではなく、
両者の事例から野生生物の「管理・保全」と「地域再生」を結ぶ
さまざまな可能性について議論するそうです。

↓詳細、お申し込みはこちらをご覧ください↓
「第2回グリーンフォーラムひょうご」

私たちも興味津々なのですが、兵庫での開催・・・
すでにクマが動き出している6月では兵庫までは行けないかな、
とすでに諦めモードです。

興味のある方、ぜひお誘いあわせの上ご参加ください。
そして、ご参加された方、
ご報告いただけるとうれしいです。


上池

5月4日石尊山にて足跡

5月4日に石尊山に登った方からクマ情報を頂きましたので、ご報告します。

確認日時:5月4日 午前9時30分
痕跡の種類:足跡
場所:石尊山登山道
   追分登山口から1時間30分ほど歩いた血の滝(赤滝)の木製の橋付近
大きさ:肉球が大きく、スケールで計測した結果、縦が7㎝ほど。
    足跡は3mほどの橋に全部で18個確認

明らかに川から這い上がって来たと思われる足跡だったそうです。
同じコースを5月2日に通過した際にはなかったとのことなので、
2日の午後から4日の朝にかけて、だったのでしょう。


ちなみに、石尊山周辺では年間を通じてクマが生息しています。
山麓の林は小諸方面と軽井沢・群馬方面を行き来する
クマの移動経路になっていますし、
夏期には標高の高い場所でアリを食べていることが確認されています。

周辺の、特に急斜面では冬眠をしている可能性もあります。


通常はクマの方が先にこちらの気配に気付いて遠ざかっていくはずですが、
見通しの悪い場所ではクマ鈴を鳴らしたり、
異変を感じたら近づかないようにしたりして、
近距離で遭遇しないように、注意してください。

五感をフルに活用し、
ぜひ新緑の登山を楽しんでいただければと思います。


1000m林道沿いのヤブ狩り

今朝は、昨日クマのレクチャーで伺った西部小学校へ、再びお邪魔してきました。
毎年、西部小学校のPTAの方々が、資源回収と環境整備の一環で行う「1000m林道沿いのヤブ狩り」にお手伝いとして参加してきたのです。
20100508081541.jpg

小学校のすぐ北側を走る1000m林道は、国道18号の抜け道で多くの交通量があります。
しかしこの1000m林道のすぐ脇まで国有林の森が迫ってきています。
この国有林の森には、夏になるとヤマアリを食べにクマが来ることが時々あり、我々が追い払いを行う事があります。
万が一の際、国有林の森に来たクマと児童や住民の方が「バッタリ遭遇」をしない為に、道沿いのヤブを刈り払い、見通しを良くすることで危険を防ぐ重要な意味があります。
1時間半にわたり、道沿いのヤブ狩りを行ったのですが、1キロに及ぶヤブ狩りと草むしりは重労働です。
朝早くから、子供たちの安全のために作業する父兄の方々に、頭が下がりました。
「自分たちの住む地域は、自分たちで守る」
と言うこの気持ちが、クマの対策に必要不可欠なのだと思うのです。
みなさんの努力が報われて、今年も事故がおきませんように。

春山

西部小学校レクチャー

今日の午前中に、軽井沢町西部小学校へ出かけてきました。
全校児童309名の前で1時間ほど『春のクマ安全講習』と題して、児童のみなさんにお話しをしてきたのです。
クマの生態や森との繋がり、登下校中にクマに遭遇した場合の対応、遭遇しないためにはどうしたら良いか…
などの話しを、児童のみなさんは興味深そうに聞いてくれました。
実は西部小学校へレクチャーに伺うのは今年で5年目になります。
毎年毎年、児童のみなさんが一生懸命話しを聞いてくれる事に感心し、私たちも創意工夫をして講義を行います。
今年はクマと誤認の多いイノシシとの足跡の違いの説明を丁寧に行ったり、クマと森・森と人の関係などもお話しをしました。
20100507西部小レクチャー

また、クマに遭遇した場合の対処方法を、実際に児童や先生に演じてもらいました。
もちろん人気者(?)ツキノワグマのカルオ君にも登場してもらいました。
20100507西部小レクチャーカルオ君

質問は
「数十メートル離れたところでクマと出会った場合、どうしますか?」
「クマが足を踏み鳴らしたり、前進後進を繰り返しています。どうしますか?」
「万が一、クマが向かってきたらどうしますか?」
「子グマが目の前を歩いています。どうしますか?」
と言う、この4点を児童とカルオ君に演じてもらいました。
もちろん本物のクマと同じ行動に似せて演じるので、間違った対応を取った児童は、カルオ君に襲われてしまいます!
児童のみなさんは正しい対応ができたので無事だったようです。
しかし子グマを「可愛い」と連れ去った1人の先生が、子供を誘拐したと思ったカルオ君に襲われていました!
あぁ~!本物のクマでなくて良かった~!

このように実際に遭遇した際に役立つ対処方法を演じて学んだり、遭遇しない方法を知る事で、万が一の際に思い出して行動して欲しいと思います。
もちろん「万が一」が起こらないように、我々も日々クマの位置を把握して、必要とあれば追い払いも行って「ばったり遭遇」が起きないよう努力しているのです。
ぜひみなさんも、万が一に備えて、家族や友人と対処方法を練習してみてはいかがでしょうか。

春山

冬眠明け10/23頭

5月5日現在、発信器付き個体23頭中、10頭が確実に冬眠から目覚めて活動を始めています。
オスのクマに至っては、5頭中5頭全てが冬眠から明けているのを確認しています。
前回の日記に書いたとおり、やはりオスの方が、冬眠から明けるのは早いようです。
オスよりも遅いと思われるメスも、ここ数日の気温の上昇もあり、次々に冬眠から明けているようです。

そして今日は、町の北西部の山中にある千ヶ滝へ向かう遊歩道でクマの目撃情報がありました。
滝へ向かう遊歩道を歩かれていた方が、斜面上部のクマに気が付き、そのまま引き返してきたとの事です。
下層植生(林の下の背の低い植物)が少ないこの時期は、大きな黒い体が一段と目立ち発見しやすくなるのでしょうね。
いづれにしろいよいよ「シーズンイン」ですから、山菜採りや登山などで山に入られる際は周囲に十分注意するとともに、クマ鈴などの携帯をお勧めします。

さて「シーズンイン」と言えば、私もこれからの季節に増えるクマ対策要員して軽井沢へ戻ってまいりました。
昨年11月末に軽井沢を離れ、冬の間はクマのように冬眠したいなぁ~…
なんて、そんなことができる訳もなく、ピッキオを離れて違う場所で野生動物の仕事をしていました。
栃木県でクマハギ(クマによる樹皮剥ぎ)の林業被害対策調査などを行ったり、群馬県の博物館で、野生動物の駆除個体や交通事故個体の解剖や骨の整理などをおこなっていました。
パワーアップして戻ってまいりましたので、今年もどうぞよろしくお願いいたします。
外でアンテナを振っている姿などを見かけたら(クマの位置特定をしています)、ぜひお気軽にお声掛け下さい。

春山
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