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甘い果実の季節

朝のパトロールから事務所に戻ると、机の上にフルーツのサクランボが置いてありました。
私はそのサクランボを持って、ヤマザクラの木へ戻りました。
食べ比べをしてみようと思ったからです。

大人と子供?

こうして並べてみると、まるで大人と子供です。
サクランボの巨大さからは、品種改良に費やした努力が想像されるとともに、栄養の摂取効率という点で、われわれ人間がどれだけ恵まれているかを実感させられました。
山の中で自然の食べ物を探すよりも、畑に出て手っ取り早くおなかいっぱいになりたい、と思うクマの気持ちがわかります。

ただし、食べ応えは違えども、ヤマザクラの実の甘さは人間用のサクランボに引けをとりません。
ヤマザクラの引き締まった甘味も私は好きです。


クワの実

7月に入ると、軽井沢のクマたちはクワの実に夢中になります。
ヤマザクラ同様、クワも町内各所でみられます。
この時期、甘い実のなる木にご注意ください。

  玉谷
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大人も子供も甘いものに夢中

早朝の路上でクマの糞を見つけました。
この近くの林には、昨夜、オスグマがずっと滞在していました。
そのクマの糞に違いありません。

路傍の糞

糞をよく見ると、草のほかにサクラの種が入っています。

サクラ入り

「そういえば、昨晩は発信器の電波が遠くまで飛んでいた。サクランボを食べるために木に登っていたとすれば納得だ。」と田中さんが言いました。

ヤマザクラ

オスグマが登っていた木はわかりませんでしたが、付近でヤマザクラの実を見つけました。

6月23日に捕獲した0才の子グマの糞にも、サクラの種が入っていました。
今の時期は、大人のクマも子供のクマもサクラの実を食べているようです。
あの、力強いこわもてのオスグマが小さなサクランボに夢中になっている姿を想像すると、ほほ笑ましい気分になります。

ところで、私は幼いころにあれだけ好きだった駄菓子を、今では進んでたべなくなりました。
味覚というものは、その時、体が求めているものを好き嫌いで知らせてくれているような気もします。

クマたちの味覚は成長しても変わらないのでしょうか。
食べられるものが限られているので、贅沢を言ってはおられないのかもしれません。

  玉谷

クマと向き合う日々 ~クマの追い払い現場から~

長らくブログ更新できていませんでした。ごめんなさい。

実は、今年は5月の中旬以降、スタッフ全員、クマの捕獲、追い払い対応に追われています。

今年はすでに7頭のクマを捕獲しています。これは、1998年以降、ピッキオで町内でクマの捕獲を始めて以来、過去最高のペース。

昨年からの追跡個体(12頭)を合わせると全18頭を追跡中で、必然的に行動監視や追い払いの時間も急増するという訳です。

これまでの総合的な対策の効果があってか、町民からのクマ情報や被害報告は非常に少ないのが救いです。

ほんの10年ほど前までは、町内に人のゴミや食べ物に餌づいたクマ(以下、餌づきグマ)が多数いました。私も休む間もなく被害通報の対応に追われていました。

P000040.jpg


近年では、町内でのゴミや食糧等の誘引物管理の進展や、追い払いの強化、極度に餌づいた個体の駆除等で、餌づきグマはほんとうに少なくなりました。

しかし、楽観視できないのが、軽井沢の若いクマの世代です。
この数年、日中に平然と別荘地に潜んだり、行動したりするクマも出て来ています。

現在追跡中のクマの中にも、3~4頭がそのような行動をとっています。

いきなりこれらのクマに「そこから立ち去れ」ということを教えるのは困難で、今はまず、それらの個体に明るい時間は別荘地や住居地に滞在したり、侵入してこないことを教えようとがんばっています(時間的なすみ分け)。

そのために、現在は夜明け寸前(3:30~4:00頃)にまだ別荘地等に滞在しているクマを中心に、ベアドッグや花火弾で追い払いをしています。

捕獲同様、追い払いも年々回数が増えており、今年はすでに25回。
こちらも過去最高で、例年の4~5倍のペースです。

必然的に私の仕事は未明~夜明けがメインとなっており、ここのところ、写真のように追い払いが終わる頃、森の中に朝日が差し込んできます。

DSCN0032(軽)

なかなか労力的に苦しい日々が続いています。

もちろん人が暮らす場所への侵入をさけること(場所的なすみ分け)を教える努力もしてゆきたいと思います。しかし、クマが食べる自然の餌が別荘地や住居地付近の森に沢山ある軽井沢では、これが一つのすみ分けのスタイルになるかもしれません。

地道ですが、そのために軽井沢のクマたちと向き合う日々が続いています。

田中

性格のちがい

6月7日、別荘地に設置していた2ヶ所の檻でクマが捕獲されました。
いずれも若いメスのクマであり、それぞれ43kgと51kgでした。

クマは一頭一頭の性格がかなり違うようで、檻に捕まった時の反応もクマによって違います。
檻の中からガツンガツンと体当たりをしてくるクマがいるかと思えば、黙って目を伏せてしまうクマもいます。

ただ、暴れるクマが攻撃的もしくは好戦的かといえば、それだけでもないようで、逆に、じっとしているクマが大胆不敵ということもあるそうです。

ハチミツ容器

この写真は、今回、クマを捕獲した檻から取り出したハチミツ容器です。
51kgのクマは容器をバラバラにしましたが(左)、43kgのクマは中のハチミツだけを舐めて、容器を壊しませんでした(右)。
容器はやわらかいプラスチックなのですが、ずいぶんと丁寧に扱っていただいたものです。

さらに、5月14日に捕獲されたメスグマ(43kg)「カホリ」は、容器を壊さないばかりか、中のハチミツにも手をつけていませんでした。
同じ性別、ほぼ同じ大きさで、ずいぶんと反応が違うものです。

No.53顔

いずれにしても、檻で捕獲するということはクマに緊張を強いることであり、発信器を装着することはクマの体に負担をかけることです。
このことを忘れずに、真剣に調査や対策を進めていきたいと思います。

  玉谷

クマの別荘

弥勒の沢

写真の場所が、別荘地の一区画の中にあることを信じていただけるでしょうか。
軽井沢の別荘地の中には、このようにポツリと残された林があります。

シシウド食痕

6月に入り、「野鳥の森」や町の中部、西部の沢で、クマがシシウドの茎を一斉に食べ始めました(上の写真)。シシウドはこのような沢に多い、セロリのような植物です。

また、沢地ではオタカラコウという植物を食べた跡も見られるようになりました。

オタカラコウ食痕

ある沢の斜面には、人間の背丈ほどのササやぶがあり、草を食べたクマはこの中で休んでいました。
狭いながらも、寝る場所とこの時期の食べ物が揃っており、まるでクマの別荘だと思いました。

ところで、クマたちは飛び地のような林の存在とその旬の時期を、どうやって知るのでしょうか。
いや、むしろ、クマによって最近「発見された」と考えるより、連続した林が別荘地などに変わる前から受け継がれてきたクマの文化だと考えるほうが適当なのかもしれません。

数年前の初夏にあの沢で目撃された子グマは、今、どこにいるのでしょう・・・。

  玉谷

クマのお知らせ

みなさま、こんばんは。

 安定しない天気が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。

 さて、今日はクマの情報があった場所に、注意喚起のための看板を設置しにいってきました。
 一体は公園にもなっていて、散策やハイキングを楽しむ方も多いので、事故を未然に防ぐために看板を設置しています。


 看板を設置する際には、まず「ちゃんと見ていただける場所かどうか?」が重要です。
 
 今日は一緒にいった玉谷さん達と、人々の動くルートを想像して、「ここなら近くでみていただけるだろう」という場所にしました。

 場所が決まったら、穴を掘って、看板の杭を埋め、固定します。

 穴掘り

 そして、看板に情報を記入します。

 看板に記入
 
 看板の記載内容は、クマに出会わないための注意などですが、ちょっとした工夫もあります。

 たとえば 、ただ「クマに注意!」と書くだけでは、どこにでもある内容ですので、見る方も馴れてしまいます。

 そこで、看板を設置するのは本当に必要な短期間にする、より具体的な情報を書く(日時や「山頂で…」など)などしていますが、今回はさらに、まず黄色いガムテープを貼ってからその上に情報を書いて目立たせてみました。

   看板の記載内容

 玉谷さん曰く「”6”と”3”のガムテープの高さが、ちょっと揃ってない…」 几帳面なんですね(笑)。

 そうこうして無事設置が終わりました。

 クマは臆病な動物である反面、危険な面があることも否定できません。
 でも、私たち人間が意識して行動することで、危険性をより少なくすることはできます。
 この看板が人々とクマ達が安心して暮らすために役立ちますように。

 長文をお読みいただき、ありがとうございました。

横山

 ちなみに、今回は沖縄から研修でピッキオに来られたカンナさんとミネオカさんも一緒に作業してくださいましたので、ご紹介いたします。

   沖縄から研修の方々 

 沖縄にはクマはいませんが、クマの好きな栗の木もないそうです。
 栗のイガを珍しそうにご覧になっていました(私にとっても新鮮な発見でした。)。
 お二人ともありがとうございました!
 

5月28日に捕獲されたメスグマ

この数年、軽井沢町の北東部では、クマによる物置の破損や犬の負傷がみられており、「問題グマ」の特定に力を入れています。

5月28日、丸みを帯びて堂々とした、健康的な「大人の」メスグマが捕獲されました。

クマの歯を見ると、少し磨耗が進んでおり、黒ずんでいました。
歯には木の実などの色素が沈着するため、年をとると黒さが増す傾向にあります。
このことから、10才前後なのではないかと思われました。

No.52歯

ところで、クマの10才と言いますと、安定的に繁殖を行う、脂の乗った年齢です。
これまでの調査によって、そうした大人のクマ、特にメスグマは、それぞれがお気に入りの場所(範囲)を持っていることがわかってきました。

2003年以来、今回の捕獲場所の近くで生活するメスグマは3頭確認されていました。
これだけでもメスグマが多い地域だなあ、と思っていたところに、今回のメスグマが捕獲されたわけです。
一帯には何頭が生息しているのでしょうか。
調べてみたい、と思わされるできごとでした。

No.52前から

29日の放獣後、6月1日の時点で、まだ捕獲地点の近くには戻ってきていません。
引き続き、動きを追っていきます。

  玉谷
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