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やぶかり

5月16日、レンゲツツジが咲いていました。

レンゲツツジ

よ~くみると、こんな花も。
フデリンドウ
フデリンドウ

ササバギンラン
ササバギンラン

スミレ
ただのスミレ

そして、ドングリから芽を出したばかりの、ちいさなちいさなミズナラの赤ちゃん。
ミズナラ実生


いやいや、草花鑑賞会ではありません。
実は、5月16日に西部小学校のPTAのみなさまによる資源回収の一環でやぶ刈りがおこなわれたので、そのお手伝いにお邪魔した時に見つけた小さな植物たちです。(終わってから撮影に戻りましたから、ちゃんと働きましたよ


やぶは、動物の隠れ場所になる可能性があり、そこから次の場所へ移動する経路になっている場合もあります。軽井沢では、耕作放棄地や放置された別荘の庭など、人の生活圏に近い場所にある(けれど人はほとんど入らない)やぶとなった林や小さな森を巧みに利用して、移動することがわかってきました。
そこでピッキオでは、道端でクマとばったり出会う可能性を減らすために、やぶ刈りをおすすめしています。

そこで、やぶ刈りのお手伝いにお邪魔したというわけです。
(たいしたお手伝いにはなりませんが。。。)

やぶを刈ってきれいになると、ゴミを捨てられにくくなる、というおまけもあります。
防火、防犯対策にもなります。

ついでに、やぶを刈ることで芽生えてくる草花たちを楽しむこともできてしまうのです!

でも、こんな植物もにょきにょき出てきますので、ご注意を。
ヤマウルシ
ウルシの仲間です。肌の弱い方は触らないようにしましょう。

上池久美子



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今年初めての捕獲作業

14日、軽井沢町の離山に仕掛けていた檻でクマが捕獲されました。

シホリ

捕獲されたのは3~4才とみられるメスグマで、昨年9月9日に隣の御代田町で捕獲された経験のあるクマでした。
その時は養蜂場で捕獲され、国道を越えて、浅間山麓の広い森で放されました。

離山は浅間山麓の森とつながっています。
遠くで放しても捕獲地点に戻ってくるクマが多い中、人の手によって行動範囲が変わった数少ない例かもしれません。

35kgだった体重は、43kgになっていました。
冬眠に入る前には、さらに重くなっていたのではないでしょうか。
まずは、順調に成長しているようです。

手前が離山

ところで、ピッキオでは捕獲したクマに、呼び名を付けています。
最初のクマは「ヒトミ」、2番目は「フタバ」、・・・と来て、このクマは49番目です。
さて何にしようか、と考えていたところ、ピッキオで研修中の学生さんが言いました。
「女の子ですし、「シクラメン」はどうですか?」

そのまま過ぎてつまらないと思った私は、
「「カホリ」にしよう!」
と言いました。

・・・平成生まれの学生さんは分かっていない様子ですが、みなさまとでしたら分かり合えると思います。
「カホリ」。いかがでしょうか。

  玉谷

捕獲作業がはじまりました

 軽井沢も本格的な春になりました。

 「春は川から」という言葉もありますが、今日出かけたのは、山の中の小さな沢の流れる場所です。

   春の沢

 目的地まで歩き始めてすぐ、スミレにであいました。


   スミレ

 
 そのすぐ上には、こんな植物がありました

   コゴミ

 ご存知ですか?

 よく「コゴミ」「コゴメ」などとよばれる山菜です。正式にはクサソテツという名前を持っています。
 アクがなく、茹でてお浸しやマヨネーズ和え、天ぷらにもいい山菜です。


 さて、こんな山菜たちが出る時期に、クマたちは冬眠(冬ごもり)からさめて動き出します。長い間何も食べていなかったクマ達は、山菜などでペコペコのお腹を満たしていきます。現在、発信器が装着されているクマ11頭のうち、10頭が動き出しています。

 この場所、写真だとかなり森の中にみえますが、ここから100mも下ると人家があります。森の町軽井沢の難しい現実です。

 人家に近いところにいるようなクマたちについては、できるだけ正確に行動を把握していくことが必要です。そのために、まずは捕獲檻を設置するのが今日の仕事です。

   檻

 今回は沢のすぐそばに檻を設置しました。
 玉谷さんと上池さんが、詳細を打ち合わせています。

 クマを捕獲するというのはなかなか大変な作業なのですが、捕獲することが重要なのではありません。捕まえた後で、行動を追跡し、状況に応じて必要な対処をしていくことで、人とクマとがお互いに安全に暮らせる地域にしていくことが最終的な目標です。

 さて、軽井沢のクマ事情、今年はどんな動きになるでしょうか。
 そんなことを考えながら夕闇迫るこの小さな沢を後にしました。
 
 最後までお読みいただきありがとうございました。

横山昌太郎

冬眠穴いろいろ その2

浅間山の噴火の影響を受けて、軽井沢周辺では古い森林が残っていません。
このため、ツキノワグマが冬眠できるような大木の洞は多くありません。

オハコ?樹洞

軽井沢周辺で標準的な冬眠穴は、①急斜面に生えている大木の根の下、②岩穴です。

奥行き3m

浅間山のまわりに堆積している軽石層は粘りがないため、根の下に空間ができやすいようです。
クマたちはその空間を、時にはリフォームして使っています。

軽石層といえば、そこに生えている木は、風などで倒れやすいように思われます。
倒れた木の下がたびたび使われることも、浅間山周辺の特徴ではないでしょうか。

それにしても、クマたちは臨機応変に冬眠場所を選ぶなあ、と感心します。
炭焼き窯の跡やコンクリートの法面の裏側で、子供を育てていたこともありました。

クロス炭焼き窯跡

イクラ仔

防水は完璧でしょうが・・・。

  玉谷

冬眠穴いろいろ

ゴールデンウィーク直前の段階で、11頭中7頭のクマが活動を始めました。
全てのクマたちが動き始める前に、今年の冬眠場所を振り返ってみたいと思います。

倒れた木の根元で寝ていたのは「美弥子」♀と「ブラン」♀、急斜面に立つ木の根の下で寝ていたのが「イクラ」♀と「ヴィエンテ」♀、「トミばあ」♀でした。

弥勒の岩穴

この岩穴を使っていたのは「弥勒」♀で、もしかすると溶岩樹形で寝ていたかもしれないのが「ミソ」♂でした。

トミばあがいる

これは「トミばあ」が入っていた穴です。
穴の上の木はサクラで、この時、三分咲きでした。

そういえば、美弥子も倒れたサクラの木の下で寝ていました。
桜の樹の下には屍体・・・ではなく、このあたりでは、時々、クマが寝ています。

  玉谷

軽井沢西部小学校で、恒例の「春のクマ学習」開講!

昨日の朝、軽井沢西部小学校で恒例の「春のクマ学習」を行いました。

時間は45分間
対象は全校児童、全職員です。

こどもの日を前に、校舎の前には鯉のぼりが飾られ、清々しい春の朝。

到着1

子どもたちのテンションに負けないよう、気持ちを(子ども心に?)入れ替えいざ出陣!

校舎に入るなり、子どもたちの「おはようございま~す!」の明るい声。
学校にくると何だか心洗われる感じがします。

レクチャー内容は

1、クマの生態や習性、
2、出会ったときの対処法や出会わないための対処法

などなど、特に2に力を入れており、
様々なクマとの遭遇のケースを考慮して、児童に参加してもらいながら実演形式で進めてゆきます。

実践2

昨年も類似した講座を開講しましたが、

今年はより具体的な事例を実演しました。
子どもたちもかなり真剣、かつ冷静に、しっかりと対処している姿が印象的でした。

このように軽井沢の子どもたちは、小さな頃からクマをテーマに「人と野生動物との関わり方」をしっかり学んでいます。

これもひとえに、身近に豊かな自然が広がり、そしてクマという動物がいるからこそ学べることです。軽井沢の自然の恩恵の一つと言えます。

また、この講座は家族みんなでクマの話題が食卓に上ればという思いもこめており、
講座当日には保護者の皆様にもお手紙(↓↓)を配布させていただきました。

保護者用お手紙

親子でクマのことを考える機会になったかな~。

田中

クマを捕まえる準備 ~捕獲技術の研修~

ここのところ、クマも動きだし(4/30現在、追跡個体11頭中7頭が活動スタート)、さらに通報、捕獲の準備と慌ただしくなってきました。

4月12日に書きましたが、先月から檻の整備に始まり、その他、クマを捕まえる様々な準備を進めています。

その中の一つに捕獲技術のチーム内研修があります。

今年の冬、野生動物の捕獲に関する法的知識や倫理的側面の考え、捕獲技術やそれらの改善点等、ピッキオで行ってきたクマに関する捕獲技術の集大成となるマニュアルを執筆しました。この技術マニュアルを使って、先月下旬から数回にわけ、チーム内で捕獲に関する技術講習を行っています。

第一回は、先月23日に

1.捕獲に関する法律や許認可について、倫理面の考え方
2.クマを捕獲する罠の特徴や使用方法、設置場所や設置時の注意点

の研修を行いました。

ドラム缶罠解説jpg

写真は、我々が使用しているクマ用の罠ですが、これらには捕獲されたクマが極力傷つかず、かつ麻酔作業や運搬、放獣作業などが行いやすい工夫がされております。

今後は5月末までにかけて、罠の見回りや麻酔作業、標識付けや計測、くくり罠などで捕獲されて暴れているクマに麻酔をかける作業などを行う予定です。

このような研修を行うことにより、チームスタッフ全員で捕獲に関する知識、技術やそれらの改善点をしっかりと共有し、常に人にもクマにも安全で、効果的な捕獲が行えるようにがんばりたいと思います。

田中
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