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まだ冬眠中です

シジュウカラなど小鳥の囀りが聞かれる時期になりました。
19日、軽井沢で早くも夏の使者、イワツバメが飛んでいました。
刻々と春に近づいています(暖かすぎて気持ち悪い気もします)。

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先日(20日前後)、クマの冬眠を確認するためにテレメ調査に行って来ました。
結果は、これだけ暖かくても、雪が溶けてなくなっていても、やはりクマはすべて冬眠していました。
情報はぽつぽつ耳にしますが、確実な情報はありません。

今日(23日)、千ヶ滝方面に電波でクマの探索に行くと、足下にドングリが比較的多く落ちている箇所がありました。根を土に伸ばしたドングリは、クマにとって、また、その他の動物たちにとっても春のメニューにあげられます。

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豊作年のドングリは、じっとしていれば頭上に次々と落ちてくるほど、たくさん実ります。

しかし、近年、シカやイノシシなど冬も活動している大型獣が増えると、クマが冬眠から覚めた頃には、ドングリは食べられてなくなってしまっているのではないか!、そんな心配する声も聞かれます・・・。

軽井沢の方は、クマは昔からいたが、シカやイノシシ、サルは以前は見かけなかった!、ある意味、外来種、侵略者など、きつく言われることもあります。

年々、問題は深刻化しています。

(ぷーさん・小山)











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冬の闇に浮かぶ大きな動物

「池の縁に大きな動物が何頭もいます・・・・、クマでしょうか?」

そんな問い合わせが来そうな・・・
日中はヤマアカガエルの合唱が賑やかになってきました。
なんとも癒されるひとときですが、この動物は夜になるとカエルを狙ってやって来ます。

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なんの面識もない方なら、きっとクマだと思うに違いありません!
 「暖かいので冬眠から覚めたに違いない・・」

そんな風に思われるかもしれません・・・
その正体はイノシシです!

最近、ファミリーでやって来ます。
言葉では表せない悲痛なカエルの叫び声と、歓喜?のイノシシの声が暗闇に響きます。
イノシシはこんな厳冬期でもへっちゃらです

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イノシシが氷をわったり、泥をほじくり返してカエルを食べた痕


暗闇にまるまるとした大きな黒っぽい体、そんな姿を見かけたらすぐに
クマではないかと思うかもしれませんが、イノシシの可能性も探って下さい。

以外とクマは黒光する真っ黒(美しい黒です)、イノシシは黒いながらも茶味が混ざって見えます。

(ぷーさん・小山)









今日も冬眠中

まだクマは冬眠中です。

この冬は軽井沢観測史上最も暖冬だそうです。
今冬の平均気温は氷点下0.8度で、平年値よりも1.9度高く、
これまで最高だった1979年の氷点下0.9度を0.1度上回ったそうです。

けれども、クマは冬眠中です。

こんなカラマツ林の倒木の下もりっぱなクマの冬眠場所です。
「冬の植林地は要注意」だと聞いたことがあります。

ちょっとした間伐あとの枝の塊の下でも冬眠してしまいます。
落ち葉に潜って冬眠していたクマもいたそうです。

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体が半分はみ出して冬眠していたクマもいました。
きっと雪のかまくらは暖かいのかもしれません。

ぷーさん・小山



人の領域、クマの領域

ここは夏、トウモロコシをよく荒らされる地域のかたわらの森の中です。
森、耕作地、住宅地、河川が流れています。そして、「河川」はしばしば、その緑のつながりが
回廊となって、クマの移動を容易にしています。

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住宅、耕作地から一歩、二歩、三歩、どんどん・・・・、わけいるとそこは動物たちの住処です。
きりたった川筋の崖地や水のながれそのものが動物の行き来を制限し、通りやすい場所にはしっかりとした「けもの道」がとおっています。

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かっての浅間山の噴石なのか、巨体の私がすっぽりと潜めそうな大きな岩もありました。
日中など潜んでいることもあるかもしれません。

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わたしたち人の生活の場と動物たちの住処と密接に位置している軽井沢で、この距離感をどう意識していくのか、心の整理をしていくのかは、みんなで話し合って決めていかなければならない大きな壁です。

いつかみんなで目の前にしながらお話ししあいたいです。

3日、またたくさんの雪が降り積もり雪景色になりました。
けれども、雪と落ち葉をかきわけると草の芽がのぞかせています。

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この草の芽は春先、この新芽をクマが一生懸命、かじっていた春の大好物なたべもののひとつの
ようです。暖冬といわれながらも、まだまだ雪は降り積もることがあると思いますが、一歩一歩、春には近づいているようです。

もう少し、まだまだ寝ていてくれれば、私も休めるのですが・・・。

(ぷーさん・小山)