【ベアドッグ繁殖プロジェクト】ついにこの日が...タマとリオの交配

ニルスとリオが無事軽井沢に到着しもうすぐ10日が経ちます。

到着直後からニルスさんとリオは長旅や高速道路での車中泊の疲れを癒す間もなく、多くの取材陣の方々に囲まれながらあっという間に数日が過ぎていきました。

慌ただしい日々が去り、ようやく落ち着いて繁殖小屋での2頭、2人の暮らしがスタートしたのは来日から5~6日経過した頃。
ニルス&リオ

ニルスさんの話によると「カレリア犬は原始的な犬種で、他の犬種とは違う彼ら独自のコミュニケーションスタイルをもつんだよ」とのこと。その話を裏付けるかのように、タマは突然現れた同種のフィアンセ(婚約者)と共に、これまでに見せなかったような動きでリオを誘い、喜びのあまりドッグランを走り回りました。

そして、リオとタマは見る見るうちにその関係性を深めていました。
仲良し

私はタマの発情開始から逆算して、リオとタマの交配(排卵期周辺)開始は1月27日頃だろうと推測していました。

予想通りタマはその頃からリオを受け入れる体勢を取ります。
フラッギング

しかし、リオは一向にタマにマウンティングしません。

少し不安になり始めた1月29日朝。

突然、リオの行動が一変しました。
朝に出会ったときから明らかな興奮状態になり、直ちにタマと交配したのです。

その後も2頭は適切な間隔に基づいて交配を繰り返しました。

そして、一番神秘的だったのは1月31日の夜。

この日、2頭の求愛状態はピークに達していました。
22:00頃にタマとリオは6回目の交配。

あまりに明るい満月の光を浴びながらその姿はくっきりと映し出されていました。
タマは交配しながらオオカミの遠吠えに似た叫び声を上げました。

そして、なんとタマとリオが交配した時間。それは世間で話題になっていた「スーパーブルーブラッドムーン」という、
非常に珍しく明るく大きな満月が見られ始めた時間とほぼ同じだったのです。

昔から月の満ち欠けが、海の潮の満ち引きはもちろんのこと、女性の月経や妊娠確率などにも影響していると言われています。

もしかしたらタマとリオは今回の巨大な満月に導かれるようにそのタイミングを合わせたのかもしれません。私は宇宙と地球の神秘と奇跡に思いを馳せながら、「タマとリオの交配はきっと大成功する」と、勝手に確信しました(笑)。

そして、今、私の目の前には交配を無事終えた2頭が仲良く藁納屋で寝そべる姿が見えています。
藁納屋の2頭

私は小屋を建設しながら夢にまで見たシーンです。
今にも涙が流れそうになります。

今回2頭は本当によくがんばりました。

遠い遠いアラスカからわざわざ来てくれたニルスとリオにはもちろんのこと、このような機会を後押ししてくださった多くの支援者や関係者の皆さまにも改めて感謝申し上げます。

本当にありがとうございます。

ベアドッグハンドラー 田中

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「ベアドッグ繁殖プロジェクト」は、個人や企業・団体など、
多くの皆さまのご支援により行われます。

● 東京カス環境おうえん基金
● パタゴニア環境助成金プログラム

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【ベアドッグ繁殖プロジェクト】いよいよ交配へ!リオ&ニルスさん到着

タマの出産に向けて、プロジェクトが新たな段階に入りました。1月23日17:00過ぎに、タマのお相手の「リオ」が軽井沢にやってきたのです。
ニルスさん成田に到着

飛行機が到着したのは1月22日15:21でした。しかし、当日は南岸低気圧の通過で都内の交通が大混乱。高速道路の通行止めが相次ぎ、パーキングエリアでの車中泊を経て、1月23日にようやく軽井沢に到着しました。

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一息ついて、1月25日には、メディア向けのお披露目会を開催。
長野県内のテレビ局全5局の他、新聞や雑誌、計13のメディアのみなさんが来てくださいました。

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まずは、室内でプロジェクト全体の説明です。


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続いて、繁殖小屋に移動して2頭のお披露目。

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インタビューにも答えます。

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ニルスさんによると、リオは、こんなに大勢の人に囲まれたのは初めてとのこと。何と言ってもラップランド生まれ、アラスカ育ちですからね。最初は驚いたようですが、リオにとって良い経験になったそうです。

タマとリオは、お互いの存在にも慣れてきたようで、仲良くすごしています。2頭とニルスさんの様子は、随時、お知らせしていきたいと思います。

ピッキオ 斉藤





【ベアドッグ繁殖プロジェクト】繁殖小屋が完成しました!

新年のご挨拶が遅くなりました。申し訳ございません。
みなさま、明けましておめでとうございます。

繁殖小屋...少し遅れ気味でしたが、「何とか年末までに完成させてタマと年を越すぞ」と、
年の瀬から建築に没頭してきました。

そして、手掘りで竪穴を掘り始めてから3ヵ月半。

穴掘り

いよいよベアドッグの拠点「竪穴式の繁殖小屋」が完成しました!!
こちらがその全容です!!

繁殖小屋(全容)

今回、建築資材の9割以上が廃材です。
木材はもちろん、ストーブや煙突、耐熱のためのブリキ板も廃棄寸前のものをもらってきました。

ストーブ(錆)

廃材はすべて電気カンナやグラインダーで磨き上げて蘇りました。

小屋(内部)2

狭いスペースですが、ハンドラーが犬と寝泊したり、数名が小屋で集うために、
収納式のベッドやベンチも設置しました。

小屋の内部や暮らしの様子は、これからも随時、ブログでお知らせしていきます。

さて、今月下旬、いよいよアラスカからリオとハンドラーのニルス氏がやってきます。

タマが落ち着いて繁殖に望めるように、小屋の暮らしに慣れる必要があります。
そのため、タマと私は大晦日の夜から小屋での暮らしをスタートさせました。

タマ睡眠

大きなドッグランの中にあるこの小屋は、ベアドッグたちが自由に室内外を行きできたり、
土間全体が小犬たちの夜間の犬小屋になったり、土間にいる様子を室内から観察できたり等、
犬と暮らすための理想の住処をイメージしながら設計し、たくさんの工夫を施しました。

犬の入口

この場所がベアドッグたちとハンドラーの住処や訓練の場所としてだけではなく、
多くの皆様とベアドッグとの交流拠点になることも期待しています。

最後に、今回の建築をサポートしてくれた建築士さん(左)、大工さんと一緒に記念撮影!

集合写真

独創的な設計やアイデア満載の建築、お二人のお陰で素敵なベアドッグの拠点が完成しました。
本当にお世話になりました!!

お陰さまで、私もかなり大工としての腕を上げました(笑)。

さあ、これで拠点の準備は整いました。

ここからがプロジェクトの本番です!!

多くの皆様のご期待を背負いプレッシャーもありますが、
それ以上にそのようなプロジェクトに携わることができることを誇りに思います。

まずはリオとの交配を成功させ、春には元気な子犬たちがこの小屋を走り回れるよう、
これからもタマを精一杯サポートしていきます。

ベアドッグハンドラー 田中

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「ベアドッグ繁殖プロジェクト」は、個人や企業・団体など、
多くの皆さまのご支援により行われます。

● 東京カス環境おうえん基金
● パタゴニア環境助成金プログラム

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公益信託大成建設自然・歴史環境基金平成29年度助成金を頂きました

 ベアドッグの育成、ベアドッグによるクマの追い払い効果検証、地域への貢献を目的に助成金を頂きました。助成金を無駄なく役立たせて頂き、成果を残せるように頑張りたいと思います。

 ベアドッグの育成とは、ベアドッグの能力を最大限発揮し、過酷な活動を支えるため日々の健康管理は重要です。そのため年間を通して安定的な食の提供が必要不可欠です。生態系保全のために増えすぎたシカを捕獲し、犬用の食肉として無駄なく有効活用するために、肉を長期保存するための大型冷凍庫を購入しました。

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とても大きな冷凍庫にたくさんのシカ肉を貯蔵できます。

 また、ベアドッグによるクマの追い払い効果検証とは、ベアドッグによる追い払いがどのくらい効果があるのかを科学的な根拠を下に示すことで、より多くのクマを保全し、市街地へのクマの出没件数を減少させ、他地域への波及効果が見込めると考えています。ベアドッグが確実にクマを追跡、追い払いを行っているデータを集めるために犬用GPS発信器を購入しました。

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聴覚に優れたナヌックは、クマの動きを察知して追い払ってくれます。

大嶋

【ベアドッグ繁殖プロジェクト】繁殖小屋の今

みなさま

以前に繁殖小屋の建築をスタートしたことを報告させて頂きましたが、今回はその進捗をお知らせいたします。

10月からスタートした繁殖小屋の建築。
コツコツと進めてきました。

「多くの方の思いを背負い、このプロジェクトに思いを込めて望みたい」ということで、
小屋の建設を大工さんと一緒にやってきました。

最近では日々の最低気温は氷点下、いつドカッと雪が降るかわからない状況なので、
毎日朝から晩まで、一日でも早い完成を目指して大工さんとがんばっています。

加工(2)
今回は建築廃材を再利用してつくっているので、木材を磨くところからやっています。

はざ棒運搬
竪穴式住居の屋根材は農家さんから稲を干すためのはざ棒を頂いてきました。

加工
大工さんが墨付けした木材を、私の方で加工して、

組み立て
そして、一緒に少しずつ組み立ててきました。

土間
小犬たちのために、土間もつくりました。

もみがらくん炭
建物が地中にあるため、木材の防腐防虫対策も考え、「もみ殻くん炭」を1日がかりでつくり、

もみ殻くん炭(2)
断熱防虫防腐剤として、土と建物の内壁の間に入れました。

そして、着工から約2ヶ月。
苦労してようやく形になってきました。これが昨晩の繁殖小屋の全景です!

現状の小屋

完成までまだ10日ほどはかかると思います。

小屋を立てる手もかじかむ毎日ですが、このプロジェクトを応援してくださっている皆様のために、そして、このプロジェクトを成功させるためにも、生まれてくる小犬たちが小屋で走り回る姿に思いを馳せながら引き続きがんばります。

ベアドッグハンドラー田中 & タマ

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「ベアドッグ繁殖プロジェクト」は、個人や企業・団体など、
多くの皆さまのご支援により行われます。

● 東京カス環境おうえん基金
● パタゴニア環境助成金プログラム

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