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タマ&ナヌック、3歳の誕生日

今日、3月25日で「タマ」と「ナヌック」は3歳になりました。

来日してから1年半が経ち、毎日散歩や訓練を欠かさず行ってきましたが、この1年で体つきから精神面までとても立派になりました。ナヌックの体重は現在26㎏、来日した際と同じですが、当時と筋肉の付き方が全く違います。また、顔つきも幼かったのが今ではしっかりとした顔になり、自信に満ち溢れています。

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今年の夏でクマ対策が2シーズン目に入ります。昨日も射撃場へ連れて行き、銃声音に慣れさせる訓練をしてきました。これからも体調の管理と訓練を継続して、名前の由来に負けない立派なベアドッグに育てていきたいと思います。

大嶋&ナヌック
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ナヌックの成長が見られました。

北海道のエゾシカ調査業務のお手伝いに2週間ほど行ってきました。

飛行機で行き来するのですが、ナヌックにとっても大きな音がし、暗い貨物室に短時間でも乗せるのはとても複雑な気持ちです。そのため、いつも出発時間ギリギリまで待って搭乗させています。

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釧路湿原にて。後ろには阿寒の山々が見えます。

調査期間中、朝晩の散歩以外はあまり自由に走り回れる環境になかったため、ストレスが溜まったと思われます。それでも宿泊していた寮では、調査で来ていた酪農学園大学の学生さんに遊んでもらい、癒されていました。

軽井沢の家に帰ってドッグランに入れると、すごく喜んで何周も走り回って雪で遊んでいました。
また夏に向けて訓練が始まります。

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飛行場の前にあるヒグマと牛のモニュメントです。自分よりも数倍大きいので、昨年は怖がって近寄ろうともしませんでした。
一年でこんなに成長するとは。

大嶋&ナヌック

冬眠準備中のクマ

ピッキオで発信器を装着した18頭のクマの位置を調べてきましたが、ほとんどが冬眠場所に移動し、長い冬眠の準備をしているようです。

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ベアドッグも今年一年、たくさん活躍したので、冬の間は少しお休みです。
冬の間は、来年の夏に向けてトレーニングを積む予定です。

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星野エリアでは、トンボの湯の前にあるもみの木がライトアップされてとてもきれいですので、是非お立ち寄りください。


大嶋&ナヌック

タマ、ヒグマの王国へ行く!~PartⅡ~

パートⅠでは、知床博物館での講演会と、知床財団でのベアドッグの講義やデモンストレーションの様子をレポートしました。

今回はその続きです。

久しぶりに公園内でもヒグマの生息地の核心部とも言える場所に視察で行ってきました。
ヒグマたちは昔も今も変わらぬ姿で、悠然と歩き遡上するサケを追いかけていました。

Bears find salmon

Female bears with cub walk on the dart road

これを見ている限り、人を見れば直ちに襲いかかってくる動物ではないことは一目瞭然。

すべての人がクマとの正しい付き合い方や自然の中で暮らすルールを守ることができれば、この状態で共存していくことも可能なのでしょう。しかし、実際にはそれはなかなか困難なこと。色々な人が暮らし利用する地域では、同じ共存でも、お互い緊張感を持ちながら棲み分けていかなくてはいけません。

それにしても、圧倒的な存在感!!
その躍動する姿を見ているだけで、完全に時が立つのを忘れていました。

さて、本来の訪問の目的に話を戻します。

当方からのベアドッグの育成や実践事例の報告だけではなく、知床財団の方からも近年のヒグマの出没状況や対応方針などについてレクチャーを受けました。

状況説明

その上で、集落近くのヒグマの出没現場もいくつか視察させて頂き、それぞれの場所にヒグマが出た場合、ベアドッグをどう活用するか、アドバイスしながら歩きました。

現場視察

そんな最中、たまたま舞い込んだクマの出没通報。

集落近くのマレットゴルフ場を囲む防鹿ネットに絡まったシカをヒグマが食べていたというもの。通報直後は、「今まさに…」という可能性があり、直ちに知床財団のクマ対策チームの皆さんと出動!

結果的には数日前の情報だったらしく、ヒグマそのものを発見することはできませんでした。

しかし、タマと共に周辺をパトロールし、ヒグマが滞在していないことを確認しました。現場に駆けつけた警察官の方にも触れ合って頂き、クマへの直接的な対応はもちろん、しっかりしつけられたベアドッグは「人とクマとの親善大使」として役割を果たすことも垣間見て頂けたのではと思います。

現場検証

クマのパトロールをする「タマ」と人のパトロールをする「パトカー」。
配色が同じで、思わず嬉しくなり写真を撮ってもらいました(笑)

パトカーと2

ベアドッグの勉強会や現場視察、そして、デモンストレーション等を踏まえて、今後の知床でのベアドッグの活動を思い描きながら、意見交換をさせて頂きました。短期間でしたが、訓練されたベアドッグと過ごして頂き、追い払いだけではない、さまざまな活用事例を出して頂きました。

2泊3日でしたが、タマもすっかり知床財団のクマ対策チーム皆さんとも仲良しになりました。
事務所ではこんなにリラックス(しすぎ…?!)

だんらん

そして、最後に岩尾別川の河口で記念写真。

合同チーム

知床と軽井沢の合同チーム...いい写真です。

これまで連携がなかったのが不思議なくらい。
お互いに活動する場所は違っても、やはり志はまったく同じでした。

皆さん、公園利用者や地域住民とヒグマとの共存のために、日々、がんばっておられます。

これからもお互いに連携を深めながら、クマ保護管理はもちろん、日本の自然保護の頑張りをしっかり世界にもアピールしていければ、そして、そのお手伝いをタマと共にできればと強く思いました。

知床財団の皆さま、本当にありがとうございました。
これからもお互い Good Job on the bear and people を続けていきましょう!

【謝辞】
ブログ中の写真(ヒグマ以外)は知床財団職員の皆さんが撮影してくださいました。
ありがとうございます!

ベアドッグハンドラー田中 & タマ

タマ、ヒグマの王国へ行く!~PartⅠ~

先月末から今月始めにかけて、タマと北海道斜里町・知床国立公園に行ってきました。

その時の模様を2回に分けてレポートします。

知床は、私自身が今から19年前にクマ保護管理の仕事をスタートさせたところで、第二の故郷みたいな場所です。

さて、知床国立公園と言えば、日本一のヒグマの生息地。

2005年に世界自然遺産として登録されたことでも有名です。もちろん世界自然遺産ともなれば、人の利用と自然の保全の両立を目指した自然科学的な裏付けに基づいたヒグマ保護管理が行われています。

しかし、近年、人の存在を恐れず避けないヒグマが増え、公園利用者とヒグマの遭遇や住民の生活圏への出没が日常的に発生するようになっており、このままでは知床での人とヒグマとの軋轢が増え続け、人的被害も懸念されています。
 
そこで、今回、私とタマが知床に行った目的は2つ。

一つ目は「地元の方々への講演会」、
二つ目は「現地でヒグマ保護管理に従事する方々へのベアドッグ育成や活動の紹介」

です。

まずは飛行機がひと苦労。
アメリカならタマは職業犬扱いとなり、飛行機の客室に乗れるのですが、
国内は通常通り・・・。

飛行場

犬と一緒に移動するとなると、荷物も多く、なかなか大変です。

到着したその夜には、早速、一般向けに軽井沢でのクマとの棲み分けの取り組みを講演しました。

知床博物館で開催されました。

講演会2

当日は日本ハムファイターズのリーグ優勝がかかるという道民の皆さまには大切な夜!?で、聴講者がいるのか心配でしたが、斜里町長様や教育長様を始め、会場には60名を超える皆さまがご参加くださいました。

質問もベアドッグに関するものが多かったですし、タマが参加することも告知されていましたので、これもまたベアドッグ効果だったのかもしれません(笑)。

長旅の疲れか、講演中の半分くらいは私の横で寝ていました。

講演会1

次に、知床財団を訪問し、ベアドッグ活動のことやその育成、軋轢現場の視察、タマを用いたデモンストレーションを行いました。

以前、知床財団でも北海道犬を使ったクマ対策を実施されておられたようですが、犬の選別や訓練をしっかり行えていなかったようで、人やクマに対して安定した仕事ができなかったようです。

まずは、軽井沢でのベアドッグ活動はもちろんのですが、

プロのベアドッグとはどのようなものか?
人には優しく、クマには厳しくというメリハリをもち、安定した仕事をするベアドッグを育てるには何が必要か?

等々を、講義させていただきました。

しかし、百聞は一見にしかず。
いつものしつけや実践に向けた訓練も見てもらいました。

今回はその一部をご紹介。
まずは基本的なコマンドコントロール。
来い(Come)!
これはいちばん重要なコマンド。

Come on leash

障害物に登ったり(Up,Up)、待たせたり(Wait)。

Up wait on leash

タマはいつものようにキビキビとコマンドに従います。

次に、オフリッシュ(手綱なし)で、ベアパーツ(クマの体の一部)を探し出す訓練。
ベアパーツまでの間に、クマの匂いが地面や草に少しずつ付いています。

今回は非常に難しいシチュエーションでした。

近く(ベアパーツから約6~70m)に、シカの群れがいました。
しっかりとクマへの欲付け、ハンドラーのコマンドコントロールが効かないと、ベアパーツまで到達できない可能性があります。

しかし、これまでタマと一緒に何度も訓練を積んできたので、
タマを信頼して、オフリッシュ!!
周辺を確認しろ!(Check it Out)

Off leash control

タマの表情や動き、風向きを考慮しながら、
次々とコマンドを出します。
これがハンドラーの腕の見せどころ。

タマは一度立ち止まり、シカの方を気にしつつ、私の方を見ます。
「タマ、違うよ。お前はクマを探せ!(Find the bear)」と命令。

Fine the bear by off leah

再び仕事に集中し、見ごとにベアパーツを発見(Good Find)。

Jumping catch

財団職員の皆さんからも歓声があがりました。
難しいシチュエーションだったからこそ、訓練を受けたベアドッグの能力をより実感して頂けたと思います。

Good fine!

「よくやった!(Good Job the bear)」
見学していた知床財団のクマチームの皆さんにも一緒に褒めてもらいました。

シカが歩いていた時は心配しましたが、ひと安心。
タマ、ほんとうによくやった!

続きは次回のお楽しみ…

【謝辞】
ブログ中の写真は知床財団職員の皆さんが撮影してくださいました。
ありがとうございます!

ベアドッグハンドラー田中&タマ
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