今年のクマ対策も終盤

 今年の夏もたくさんのクマが別荘地付近に出没し、ベアドッグで毎朝追い払いを行いましたが、最近ようやく落ち着き始めました。

 ベアドッグが来日してから2年目の夏となり、少しずつ訓練の成果が出始めています。奥手なナヌックも、昨年に比べてかなりクマに対して自信がついてきたのが、顔つきからも分かります。

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休みの日にあづみの公園まで行ってきました。ナヌックも久しぶりにゆっくり休めると思いましたが、近くでクマ?の電波を受信するためにアンテナを振っている人がいて、仕事モードになっていました。

 秋の軽井沢は、木の実の成りも良いので、クマもお腹いっぱい食べて冬眠できそうです。

大嶋
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クマもヒトも食欲の秋

今年の夏は7校の大学と専門学校などから、のべ12名の方にインターン生として来ていただきました。
クマの捕獲作業や行動追跡、電気柵の設置、やぶ刈り、ベアドッグのトレーニング、糞分析などを力強くサポートしていただきました。
この場を借りて、御礼を申し上げます。

今月は毎年恒例のドングリの結実調査に活躍していただいています。

ミズナラ豊作

おかげさまで、およそ1,000本のドングリとクリを見終わりまして、残すところ、あと少しです。
この秋の実りはまずまずといったところで、クマたちが食物を探して大きく動き回る必要はないのでは?と思います。

私たちも満ち足りた気分になって、七輪でししゃもを焼きました。

七輪を囲んで

ししゃも

外国からの方もいらっしゃいます。
クマに向き合う時も生活面でも、楽しい時間を過ごしていただければ・・・と思います。

誕生日

  玉谷

日本生まれのベアドッグを育てます 「ベアドッグ繁殖プロジェクト」

ベアドッグの「タマ」が出産に挑戦することになりました。

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軽井沢で人とクマとの共存に欠かせないベアドッグですが、初代のブレットも二代目のタマ&ナヌックもアメリカの育成機関Wind River Bear Institute (WRBI)からやってきました。ただ、アメリカは狂犬病発生国であるため、日本に子犬を輸入するためには、最低10カ月が必要で、幼犬期の訓練やその間の育成管理コストに問題を抱えていました。

そこで来春、ピッキオは、タマの出産を試みます。お婿さんはWRBIから来てもらい、うまくいけば2018年4月に出産の予定です。
この出産には、出産用の小屋や子犬のためのドッグランが必要になりますし、アメリカからスタッフとオス犬に来てもらうための費用も発生します。

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現在、様々な財団などに助成金の申請をしていますが、ぜひ皆様にもお力添えをいただければ、大変ありがたく存じます。
ご賛同いただける場合は、以下のいずれかの方法でお願いできれば幸いです。

1. ゆうちょ銀行からのお振り込み
 口座番号:00520-9-94147
 加入者名:特定非営利活動法人ピッキオ
※通信欄:「ベアドッグ」とご記入ください。
※大変恐縮ですが、手数料はご負担ください。
※必須ではありませんが、メールアドレスもご記入いただければ幸いです。

2. ピッキオでお申込み
 ピッキオビジターセンターにて、寄付金をお預かりすることも可能です。ご来館の際にスタッフにお申し付けください。

1、2共に、勝手ながら、2000円以上1000円単位の任意の金額でご支援いただければ幸いです。また、メールアドレスをお知らせいただいた方には、ささやかながら感謝の気持ちを込めて、子犬の画像を後日お送りいたします。

■今後の予定
2017年
10月 繁殖のための小屋およびドッグランの着工

2018年
2月上旬 WRBIよりスタッフとオス犬が来日、交配
4月上旬 出産
6月 WRBIよりスタッフ来日
7月 子犬の訓練開始

2019年
5月 ベアドッグとして本格始動

※犬の状況によっては、予定が前後することや出産に至らないこともあります。

■プロジェクトの費用
 合計325万円を予定しています。
 このうち、約170万円は各種財団等からの助成が決まりました。

■寄付金の用途
 お寄せいただいた寄付金は、以下の用途に使用させていただきます。
 ・オス犬およびWRBIスタッフの来日渡航費および謝礼
 ・繁殖小屋およびドッグランの建設費
 ・子犬のフード費 等

みなさまのお力添えを何卒よろしくお願いいたします。

ベアドッグハンドラー田中 & タマ

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「ベアドッグ繁殖プロジェクト」は、個人や企業・団体など、
多くの皆さまのご支援により行われます。

● 東京カス環境おうえん基金
● パタゴニア環境助成金プログラム

header_logo-gas.gif  patagonia-logo.png 

脱落した発信器の捜索

昨日、ある監視中のクマの発信器が脱落した可能性があるので捜索に行きました。

発信器は革製のベルトでできた首輪型をしており、
その電池の寿命は約3~4年。

ちょうど電池寿命が切れるくらいに、
発信器を脱落させる仕組みにして取り付けます。

軽井沢は長野県と群馬県の県境の町。
このクマは県境を跨ぎ活動していたメスのクマで、
発信器を取り付け、ちょうど3年ほど。

受信機で発信器の電波を頼りに山中を進みます。
今回は護衛も兼ねてベアドッグのタマも同行です。

170506 tracker with tama

発信器はかなり山の奥の急峻なところに落ちているようです。

この状況でベアドッグをリードに繋いで歩いていると、
人も犬も疲れるし、危険なので、オフリッシュ(リードを外した状態)で進みます。

170506 tama2

タマもすでにオフリッシュ・コントロールの訓練ができていますので、
コマンドで指図しながら行きました。

170506 tama3

約1時間半程山中を進み、
ようやく見つけました。

170506 tama found radio collar

発信器が外れたクマはこれで自由です。

私たちは発信器の寿命の約3年の間に、それぞれのクマがどんな個性をもった個体なのかを調べ、
人の生活エリアで行動することがある場合、もしくは、人への警戒心が薄い等、共存していく上で
不都合な行動を示す個体は、追い払いを繰り返しながら行動矯正していきます。

発信器が脱落するまでの間に、どれだけクマたちのことを知り、どれだけのことをしてあげられるか。。。
それが発信器を取り付けさせてもらったクマたちへの恩返しだと思っています。

田中 & タマ

実践モードに切り替えです

昨日、今年初のイノシシ、シカ用のワナにクマがかかる錯誤捕獲がありました。

長野県の東信地域でこうした捕獲が発生した場合、私たちは長野県のクマ対策員として、
クマに麻酔をかけて、ワナから解放する作業を担当しています。

作業終了後、タマに今シーズン初めて、
本物の(麻酔中の)クマを見せました。

170503 first trial

これからクマの活動シーズンに突入していきます。
タマを実戦モードに切り替えるに充分な機会となりました。

今シーズンも、気を引き締めてがんばります。

田中&タマ